過去ログ - 由比ヶ浜結衣はまた恋をする
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123:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/16(土) 12:16:44.56 ID:+md4uM5Bo
黙ったまま受け取ると、ヒッキーは隣のブランコに座ってペットボトルの水をあおる。

はぁっと一際大きな息を吐くと、ようやく途切れ途切れの呼吸が落ち着いてきたみたいだ。

あたしは一言も発しない。
以下略



124:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/16(土) 12:17:35.16 ID:+md4uM5Bo
「別に……そんなこと頼んでないし」

こんなことしか言葉にできない。感じ悪いな、あたし。

「なぁ、聞いてくれ由比ヶ浜。俺はもう、ちゃんと全部話すから……」
以下略



125:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/16(土) 12:18:48.62 ID:+md4uM5Bo
それからヒッキーは、あたしにたくさんの話をした。

あたしのこと、ゆきのんのこと、奉仕部のこと。

結局一番伝えたかったのは、あたしのことも含めて、もう何も失いたくないってことだったみたい。
以下略



126:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/16(土) 12:19:29.67 ID:+md4uM5Bo
それと、今のゆきのんは何か変だ、とも。

何かはわからないけど、ゆきのんちゃんと話す必要がある。俺だけじゃ出来ないことも多いから、助けてくれって言われた。

それが終わったら、ちゃんと誘うから、言うからって。
以下略



127:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/16(土) 12:20:29.01 ID:+md4uM5Bo
結局これからどうなるかはわかんないってことでもあるわけで、ちょっと言いくるめられてるのかな、って気もしたけど……全部大好きだった気持ちが、そんなにすぐ変わるはずもなくて……。

「……あたしの初恋はさ、さっき終わったと思ってたの」

「……そうか。悪かった……でも……」
以下略



128:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/16(土) 12:21:17.10 ID:+md4uM5Bo
……やっぱりダメだな、あたしは。

こんなヒッキーから、離れられる気がしない。

こういうのを惚れた弱味って言うのかなぁ。
以下略



129:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/16(土) 12:22:05.26 ID:+md4uM5Bo
「あー、お前、これから時間あるか?」

「……んー……何もないなら帰るつもりだったけど……」

「……ちょっと待ってろ」
以下略



130:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/16(土) 12:23:05.47 ID:+md4uM5Bo
「ち、ちげぇよ……小町いるっつーの……」

「あ、そか……そうだよね……」

超勘違いしちゃった……恥ずかしい……。
以下略



131:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/16(土) 12:23:55.35 ID:+md4uM5Bo
「うし、じゃ帰るか」

「わかった……」

「で、ここどこなんだよ……」
以下略



132:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/16(土) 12:24:44.70 ID:+md4uM5Bo
だってヒッキーは今、あたしを繋ぎ止めようとしてくれてる。

これは本物なんじゃないのかな。

考えているうちにふと、聞きたいことがもう一つあったことを思い出した。
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