20:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/12(火) 18:13:59.94 ID:+HxJNIVIo
◇
そして。
紬「まあ!まあまあまあ!やっぱりそうだったのね!ううん、自信はなかったからりっちゃんにももちろん当事者の澪ちゃん唯ちゃんにも聞けなくて一人で悶々してたんだけど!もぉーそういうことなら早く言ってくれればよかったのにぃ!いつから?お互いのどこに惚れたの?告白はどっちから?デートは何回?新婚旅行はどこへ?もうキスとかしちゃったの?今度私の別荘貸すね!」
とまあ、ムギはある意味では私の危惧した通りの反応をしてくれた。
けど律に続き、隠してたことを責めたりは全くしなかった。
心広すぎるよ、二人とも……
澪「ありがとう、ムギ。ホントにありがとう……」
紬「ど、どうしたの澪ちゃん、そんなに畏まって……」
澪「だって私、ずっと律やムギに隠してて……」
紬「……辛かった? ごめんね、気づいてあげられなくて」
澪「そ、そうじゃない! そうじゃなくて! 悪いのは隠してた私だ! だからムギは……私に怒ってもいいと思う……」
なんで律もムギも、同じことを言うんだろう。
私が悪いはずなのに、私に謝るんだろう。
紬「だって……澪ちゃんだし」
澪「え…?」
紬「澪ちゃんだから、隠してても自然っていうか……むしろ隠さず言えってほうが無理があるっていうか……」
澪「え、えぇー…?」
紬「唯ちゃんが誰にも言わなかったのも、相手が澪ちゃんだからでしょ?」
唯「う、うん……澪ちゃんのことだから恥ずかしがるだろうな、って思って。私も言うべきかどうかはわからなかったし、晶ちゃんにも口止めしてたらしいし」
澪「あ、晶のは――」
紬「え〜!? 晶ちゃんも知ってたの!? それはなんか悔しい!」
唯「晶ちゃんには、ついうっかりイチャイチャしてるところを見られちゃって」
澪「う、うん、あれは事故のようなもので……とはいえ、ごめん、ムギ」
紬「まあ、後になったのは残念だけど澪ちゃんが勇気を出して自分から言ってくれたのは私の中ではとっても大きいから良しとしましょ」
律には唯が流れで言ったようなものだし、そう考えると私が頑張ったのは今だけ、これが初めて、か。
ムギは喜んでくれてるけど、私個人としてはちょっと情けないような気もするような……
唯「うんうん、その気持ちわかるよムギちゃん。私も澪ちゃんに告白された時そう思ったもん」
あっ、そういえばそうか、告白も私からだった。
忘れてたわけじゃないんだけど。思い出すだけで身悶える記憶ではあるけど……
紬「ええ〜、澪ちゃんからだったの!? いいなぁ唯ちゃん、女の子として最高の幸せよね!」
唯「うんうん! その時の澪ちゃんの言葉がねぇ――」
澪「だああああ! 唯ストップ!」
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