3:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/12(火) 17:55:42.18 ID:+HxJNIVIo
【秋の朝】
晶「――こらー、唯ー! 起きろぉおー!!」バァァァン
唯「わああっ!?」
澪「うわああ!?」
……そんな幸せな時間からの目覚めは、慣れたとはいえまだ寝起きに聴くには恐ろしい声によるものだった。
晶「……えっ、なんで澪もいるんだ? 唯の部屋だよなここ」
澪「え、あ、えーっと、わ、私は今日は午前中は講義ないから……」
晶「ああ、幸もそう言ってたけど……それでなんで唯の部屋に? お前らが集まるときって大体澪の部屋だよな?」
はいその通りでございますよくご存知で!
……実際、皆で集まる時は私の部屋、唯と二人きりで会う時は唯の部屋…と、私と唯はそう使い分けてきた。
そして、今日までは唯の部屋で夜を越すことはなかった。つまり晶と万が一にも鉢合わせする要素は無かったんだ。
今日という日までは……
澪「え、えーと、唯に勉強教えてて、うん。そう」
晶「ふーん? 私に唯の世話を押し付けたくせに?」
澪「そ、それは学部が一緒だからで! だからこそ、こうして何も無い日には学部に関係ないところは私が教えておこうと、な?」
晶「ふーん…? まあ、助かるけど」
ご、誤魔化せたかな?
唯と一緒に寝てたのは怪しまれても仕方ないけど、よくある「裸で一緒に寝てた」みたいな致命的ミスだけは犯してないから大丈夫…なはず!
……今が夏だったらやらかしてた可能性高いけど。その、………か、身体を重ねることがこんなに疲れることだったなんて知らなかったし。
夜がそこそこ冷える今の季節じゃなけりゃ、間違いなくそのまま寝てたよな……
晶「どうだ唯、私と澪のどっちが教え方上手い?」
唯「え、えーっと、ど、どっちも…?」
晶「そうかそうか。まあ得意ジャンルはそれぞれ違うだろうしな」
唯「そ、そうだねーそうだよねー」
晶「夜の保健体育は澪先生のほうがお上手ってとこか」
唯「そうだねぇ……って、あっ」
澪「ちょっ唯いぃぃぃぃぃぃい!?!?」
晶「あ、やっぱり?」
澪「誤魔化せてなかった!? うわぁぁぁぁあ!!!」
は、恥ずかしい!
やめて!そんな目で私を見ないで!!!
晶「き、気にするな澪、確信はなかったし。それに深く聞いたり言いふらしたりするつもりもないからさ」
澪「ほ、本当…?」ウルウル
晶「かわいいなお前」
澪「え?」
唯「だ、ダメだよ晶ちゃん! 澪ちゃんは私と添い遂げるんだから!」
晶「妙に凝った言い方するなよ……」
澪「添い遂げ…///」
晶「乙女かっ!ご馳走様だよチクショウ! っていうかよくわからんけどそういうことした後ならシャワー浴びてこい唯!遅刻するぞ!」
唯「ひゃいっ!!!」
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