過去ログ - 【艦これ】吹雪「最初からやり直す?」【安価】
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26: ◆Wb.6SYbOec[saga]
2015/05/13(水) 21:36:36.32 ID:OEktckxI0
「挨拶に来るのおっそーい!」

「し、島風ちゃん! そう言うのは思っても口に出したらダメだって!」

「ふぇっ!?」

いつまでも部屋の入り口に居たら、背中に衝撃を受けた。

「吹雪さん!」

軽くバランスを崩した私は、正面に居た秋月さんに受け止められる。
何が起こったのか理解出来ず、体勢を立て直して後ろを振り返ると、更に三人の少女が立っていた。

「私は島風! 貴女、特型駆逐艦で一番艦って事は速いの?」

「え、ええ?」

「足は速いの? どうなのー?」

「えーっと、ふ、普通だと……思います……」

「そっか」

それきり島風と言った少女は黙りこむ。一体なんなんだろうと首を傾げていると、その隣の桃色の髪をした少女が口を開いた。

「私は白露型五番艦の春雨です。島風ちゃんが迷惑をかけてごめんなさい」

「えぇーっ。私、迷惑なんかかけてないよー」

「い、いえ! すぐに挨拶に行かなかった私も悪いので!」

「いえ! こちらこそ待ってれば良いと何度も言い聞かせたにも拘わらず……本当にすみません!」

「はいはい。埒があかないから、自己紹介が済んだら部屋に戻る」

お互いに謝り続けていると緑の髪をした少女が割り込んだ。

「それもそうですね……。行くよ、島風ちゃ……って居ない!?」

「春雨ちゃんおっそーい!」

「ちょ、戻るなら戻るって言ってよぉっ!」

入ってくるのも騒がしければ、出ていくのも騒がしい二人。
それを唖然と眺めていると、小さな笑い声が聞こえた。

「ふふっ。面白いでしょ、あの二人」

「え、あ、いや」

「私は夕張。この三水戦、唯一の軽巡で旗艦なの。これから暫く宜しくね、吹雪ちゃん」

「こ、こちらこそ宜しくお願いしますっ!」

「じゃ、私も部屋に戻るから、後はごゆっくり〜」

手をヒラヒラと振って、夕張さんも部屋から出ていく。
残されたのは私達三人。

「吹雪ちゃん、大丈夫なのですか?」

「……なんというか」

「なんというか?」

「濃い三人だったね……」

「あ、あはは……」

果たして上手くやっていけるのだろうか。
ほんの少し自信を失った。


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