過去ログ - 蘭子「眩しさへ、手をのばそう」
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17: ◆1qWFc3G9Mc[saga]
2015/07/05(日) 20:33:46.22 ID:izcGGKQU0
「似てた?何が?」

「……声?」

「声?」

「うん……それで、まるで未来の自分が見えてくるみたいで……」

「なるほど。それで怖くなったんだ」

なんだか李衣菜ちゃんが初めて私の話を聞いてくれた気がした。いや、話は聞いてくれていたが、受け入れてくれたのはこれが初めてだろう。しかしそんなのは束の間の喜びだった。

「そんなわけないじゃん。蘭子ちゃんはあの人とは違うよ」

「そうじゃないの!」

「そうなの!蘭子ちゃんは誰なの!?神崎蘭子でしょ?それ以外の誰でもないの!」

みくちゃんとのいつものじゃれ合い以外で李衣菜ちゃんが怒るところなんて初めて見た。あれは本気には見えないが、これは本気だ。彼女は本気で怒っている。

「自分が誰でもないなんて言うのは蘭子ちゃんみたいな人だけなんだよ!?そういう人をさ、なんて言うか知ってる!?」


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