過去ログ - >>3と>>5って勝負したらどちらが強いの?
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72:名無しNIPPER[sage]
2015/05/14(木) 17:58:17.25 ID:9vO6Y5F9O

執務室

 先程から提督はそわそわと落ち着きが無い。この演習の結果によって今後の展開が大きく変わるので当然といえば当然なのだが。
「…提督、少しは落ち着いたらどう?」
 とうとう、秘書艦の矢矧に注意されてしまった。
「ああ、すまん。俺が一番落ち着いてなきゃいけないのは分かってるんだが、どうもな…」
「こういう時にこそどっしりと構えなきゃ…それにあの子達なら大丈夫。私が保証するわ。」
 矢矧はそう言って提督を落ち着かせる。
 ちらっ、と時計を見る。現在の時刻は15時48分。予定通り進んでいればそろそろ開戦するはずだ。
「しかし、あの面子で私だけはぶられるってのもまた悲しいわね…信頼無いのかしら?」
 若干不安そうに矢矧が言う。演習参加者の内、赤城と比叡以外の4人は坊ノ岬沖海戦に参加した艦である。そして現在鎮守府にいる坊ノ岬沖海戦組5人のうち唯一今回の演習に呼ばれていないのが彼女である。矢矧が自分が遠ざけられてるのではないか?と不安に思うのは当然であろう。

「いや、昨日初霜に聞いたが当初は君も誘うつもりだったらしい。だが、比叡が駄々をこねたらしくてな。」
 このまま溝が出来るのも考え物だったのでひとまずフォローに回る。
「あぁ、そういう事だったのね、心配して損した。」
「分かってくれたか?」
「ええ。ところで初霜に聞いたって事はやっぱり…ベッドの中で…?」
「…お前は何を言っているんだ…?」
「冗談よ。それはともかく提督も状況は気になるでしょ?零式水偵飛ばすわね。私も結果が気になるし。」
カタパルトに零式水偵をセットしながら矢矧は言う。
「…あぁ、頼む。」
 火薬式のカタパルトから勢いよく零式水偵が射出される。二人は執務室の窓から飛んでいく零式水偵を見送りながら初霜達の武運を祈った。



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