過去ログ - 提督「なに?LANEだと?」
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98:名無しNIPPER[saga]
2015/06/10(水) 18:43:35.73 ID:W7WX35Hp0
瑞鶴「あなたって本当に最低ね。答えを確信しているんでしょ? それなのに、私にまだ弁護させようとする気? 知らないふりして、どんな滑稽な言い訳をするかを見て楽しむ気ね」

提督「では、君の悩みは本当に心の底から「戦争が辛い」ことだと認めるんだね」

瑞鶴「死体蹴りがお好きなのね? 今更私が何を言えばその判決がひっくり返るというのかしら?」
以下略



99:名無しNIPPER[saga]
2015/06/10(水) 19:03:39.54 ID:W7WX35Hp0
瑞鶴「そんなわけないじゃない」

提督「でも、何かに執着しているようだったし、普通戦争で恐れるものは死だろ?」

瑞鶴「いつ私が恐ろしいなんて言葉を口にしたのよ」
以下略



100:名無しNIPPER[saga]
2015/06/11(木) 00:02:13.84 ID:Lrn9A6wt0
瑞鶴「馬鹿らしいわね。近距離から殴り合うような野蛮な戦艦風情から何を聞いたか知らないけど、なぜ私が殺すべき敵に同情なんてしないといけないわけ?」

提督「野蛮って、仲間をそんな風に言うものではない」

瑞鶴「別にあの人達の人柄を野蛮なんていう気はないわよ。ただ戦闘において素手で相手を殴りつけるセンスは理解できないわね。その大口径砲もトドメの接射とばかりに使って意味がわからないわ」
以下略



101:名無しNIPPER[saga]
2015/06/11(木) 00:20:16.75 ID:Lrn9A6wt0
瑞鶴「あら、結構本気で進言してみたんだけど? ふふふ」

提督「………なるほど。お前が戦争を辛いという意味がわかった気がするよ」

瑞鶴「………流石この瑞鶴が認めた提督なだけあるわ。理解があって私も嬉しいわ」
以下略



102:名無しNIPPER[saga]
2015/06/11(木) 00:35:49.79 ID:Lrn9A6wt0
瑞鶴「戦場でお喋り? 何のために?」

提督「世間話とはいかないまでも、お前らは戦況情報のやり取りとかをしないのか?」

瑞鶴「三味線行為なんて三流のすることよ! 言葉で惑わすなんて自分の能力に自信がない証拠よ」
以下略



103:名無しNIPPER[saga]
2015/06/11(木) 00:47:32.05 ID:Lrn9A6wt0
瑞鶴「矛盾ですって?」

提督「ああ。お前は今しがた戦艦の美学は戦争に必要ない無駄なものだと言ったな」

瑞鶴「ええ。戦争は敵を殲滅するためだけの行為よ」
以下略



104:名無しNIPPER[saga]
2015/06/11(木) 01:17:26.26 ID:Lrn9A6wt0
瑞鶴「………」

提督「お前の戦争はゲームなんだよ。戦艦の美学はまだ敵への尊敬の念もあるが、お前には何もない。全てを見下すだけの矜持ほど自分を見失っているものはないぞ、瑞鶴」

瑞鶴「………説教くさいわ。悩み相談だったんじゃないの?」
以下略



105:名無しNIPPER[saga]
2015/06/11(木) 01:34:31.14 ID:Lrn9A6wt0
瑞鶴「………はあ。なんだか惨めだわ」

提督「そうだ。君は惨めなんだ。決して瑞鶴の誇りに見合った君ではない」

瑞鶴「なんだか。提督には恥ずかしいところを見られた気がするわ」
以下略



106:名無しNIPPER[sage]
2015/06/11(木) 01:56:02.49 ID:xTJl1fSA0
クズいなこの瑞鶴


107:名無しNIPPER[saga]
2015/06/11(木) 17:40:31.24 ID:Lrn9A6wt0
執務室

提督「大和………まだ残っていたのか。帰ってもらって構わなかったのに」

大和「いえ。本日の秘書艦は私ですから」
以下略



108:名無しNIPPER[saga]
2015/06/11(木) 17:49:02.86 ID:Lrn9A6wt0
提督「とても疲れた。というか二人の話を聞くだけで今日一日が終わってしまった」

大和「悩みですからね。今日の献立を考えるといった相談とは違います。その悩み相談の結果は何か実りあるものでしたか?」

提督「ああ、うん? ………いや、そうかもな」
以下略



109:名無しNIPPER[saga]
2015/06/11(木) 18:00:41.61 ID:Lrn9A6wt0
提督「そうか。まあ、何とかするだろ」

大和「誰がですか? 加賀さんですか?」

提督「まあ、そうだな。LANEを巡っての相談だったはずだが、とんだことになった」
以下略



110:名無しNIPPER[saga]
2015/06/11(木) 18:29:38.68 ID:Lrn9A6wt0
提督「秋月と瑞鶴の二人だけしか話を聞けなかったが、痛感したことがあるよ」

大和「なんです」

提督「同じ戦場に立っていても同じ戦争をしているとは限らないんだな」
以下略



111:名無しNIPPER[saga]
2015/06/11(木) 18:56:49.88 ID:Lrn9A6wt0
提督「瑞鶴を見ていて思った。生命を認めずただの駒とするのは敵だけじゃない、自分自身にもその生命の剥奪が起こる。今どこにいて何をしているのかといった当事者感覚が欠けていた。LANEなんて使うまでもなく、瑞鶴は精神的に死んでいた。死者の目だった」

大和「空母の感情が徐々に摩滅していく現象は他の鎮守府でもあるようです。恐らく戦場における死の香りによって強い刺激を受けるにもかかわらず、そんなものから遠い感覚を一方に持っていることによる捻れが彼女達の精神を解体していくのでしょう」

提督「瑞鶴の言葉はどこか無味乾燥だった。しかし今日最後に聞いた瑞鶴の言葉は憎悪に彩られていたとはいえ生き生きとしていた」
以下略



112:名無しNIPPER[saga]
2015/06/11(木) 19:09:51.92 ID:Lrn9A6wt0
提督「秋月に関しては何とも言えない」

大和「どうしてですか」

提督「確かにLANEを装備していたんだが、なんというか、うーん」
以下略



113:名無しNIPPER[saga]
2015/06/11(木) 19:28:14.23 ID:Lrn9A6wt0
提督「反対だ。自分で解決してしまっているがゆえに、俺からの悩み相談を受け付けなかった」

大和「LANEを装備しているのに?」

提督「俺にも理解しがたいが、秋月たちは戦闘中にふと死にたいと思うことがあり、それでどうすれば死ぬことができるのかとパニックを起こし敵の攻撃に自ら当たりに行くことがあるらしい。それを避けるために死ぬ手段を前もって用意しておき、死への衝動を抑えるとかなんとか」
以下略



114:名無しNIPPER[saga]
2015/06/11(木) 19:38:46.61 ID:Lrn9A6wt0
提督「しかし、秋月が元気なことは結構なことだが、その悩みの解決にはどこか不健康なところがあるように」

大和「それでも、提督と話している秋月は良好だったのでしょう?」

提督「それはそうだが」
以下略



115:名無しNIPPER[saga]
2015/06/11(木) 19:49:39.29 ID:Lrn9A6wt0
提督「ところで大和の悩みを聞くのを忘れていたな」

大和「あら。私の話もお聞きになるつもりですか? 無駄なことですよ」

提督「そんな無駄なわけないだろ」
以下略



116:名無しNIPPER[saga]
2015/06/11(木) 19:58:16.08 ID:Lrn9A6wt0
提督「じゃあ、何をしろと言うんだ?」

大和「戦争を終わらせることですよ」

提督「………」
以下略



117:名無しNIPPER[saga]
2015/06/11(木) 20:00:57.71 ID:Lrn9A6wt0
提督「待て!………今日得た成果の一つに「艦娘は話を逸らしたいとき色仕掛けをする」というものがある。さては大和、お前も悩みの話題を回避しようとしているな!」

大和「どちらが話題を逸らそうとしているのでしょうか? 少し教えてくださる? ねえ、提督さん?」

提督「はい」
以下略



118:名無しNIPPER[sage]
2015/06/12(金) 04:55:05.49 ID:GimKbrono
おつおつ


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