過去ログ - 京太郎「俺が彼氏で」和「私が彼女」
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22: ◆XTSALcJir2[saga]
2015/05/17(日) 00:16:22.92 ID:D+ZqcSxWo
和「まず、一つ」
京太郎「え?」
和「昨日は、すみませんでした!」
すぅっと息を吸って、和が大きな声で叫ぶ
ペコリと頭を下げた反動で、胸がたゆんと揺れるが……今はそれどころじゃない
和「そして、二つ目!」
京太郎「お、おい?」
和「あの人からの告白は断りました!!!」
京太郎「……そ、そう」
ますます訳が分からなくなってきた
なんでわざわざそれを、今、この場所で言う必要があるんだろうか?
しかも、俺に対して……
和「最後に、三つ目です」
キュッと唇を噛んで、和が俺の腕を掴む
その余りの力強さに俺は反応する暇も無かった
和「私は、これまで……須賀君を誤解していました」
京太郎「誤解?」
和「怠け者で、ふしだらで、不誠実な人だと……」
京太郎「……そんな風に思ってたのか」
かなりのショックを受け、目尻に涙が浮かびそうになる
畜生、俺の頑張りって一体なんだったんだろう
和「で、ですが! それは過去の話です!」
京太郎「へ?」
和「今は、その……働き者で、ちょっぴりエッチですが、誠実な人だと知っています」
京太郎「……」
和「そして、こ、これが一番重要、なんですけれど……」
和がくいっと俺の腕を引いて、ピンとつま先立ちで背を伸ばす
俺の眼前に、瞳を閉じた和の可愛い顔がみるみると近づいて……そして
和「んぅっ……ちゅっ」
京太郎「んっ」
二つの唇が一つになった
それはまるで、昨日と同じように――
和「……ぷはっ」
京太郎「んぅ、っておい!?」
和「わ、私! 原村和は!」
ドクンと、昨日から熱を失っていた心臓が加速する
これが、俺のうぬぼれでないとしたら
俺の夢でないとするのなら
これは、きっと――
和「須賀君のことが、好きなんです!」
俺の人生、最高の日に違いなかった
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