過去ログ - 京太郎「俺が彼氏で」和「私が彼女」
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7: ◆XTSALcJir2[saga]
2015/05/16(土) 22:45:14.48 ID:1qHAIoTzo
あまりの衝撃に意識を失いそうになるところだった
和が恋人を作る?
京太郎「そ、それ本気なのか?」
和「はい。それで、須賀君に相談を」
京太郎「え!?」
これって、もしかしなくても、もしかするよな?
恋人を作りたいって、俺に相談してきたってことは……
京太郎「っ」
ドクン、と心臓が鼓動を速める
顔中が熱い
こんな、夢みたいなことがありえていいのだろうか?
和「あの、もし、よければ……なんですけど」
京太郎「……お、おう」
顔を赤らめ、恥ずかしそうに俺を見る和
あぁ、この可愛い少女が……俺の、彼女になってくれるのか
そう考えただけで、天にも登りそうな……
和「須賀君のクラスの、とある男子のことを教えて欲しいんです」
京太郎「…………え?」
天にも登りそうな気持ちは、一瞬にして地獄へと突き落とされてしまった
京太郎「ど、どういう……?」
和「実は、私……こう見えて、よく告白されたりラブレターをもらったりするんですけど」
京太郎「うん、知ってる」
和「一応麻雀のこととかがあって、全てお断りしていたんです。でも、それが終わって……」
あー、つまりこういうことか?
京太郎「これから恋人を作ろう、と思っていたところに俺のクラスの男子から告白を受けた、と?」
和「はい。誠実そうな人でしたし……須賀君なら同じ男性同士、どういう人か詳しいのではないかと」
ははは、こんなことだろうとは思ったけど……マジでついてねぇなオレ
というより……情けねぇ
和「どうでしょうか? あの、名前は……」
もしここで俺が、そいつがいい奴だと言えば
和はきっとそいつと付き合うんだろう
そして、デートに行って、関係を深めて……
手を握りあって
キスをして
いつかは、肉体関係になるんだろう
その決定権を、今――俺が握っている
だけど、それは赤の他人
俺じゃない
和「という方なんですけど……須賀君?」
京太郎「は、はは……そう、だな」
俺は、なんて惨めなんだろう
他の誰よりも、異性として和の傍にいた筈なのに
なのに、たまたまタイミングが良かっただけの奴に……和を取られてしまう
そんなのって――アリかよ
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