過去ログ - 大庭葉蔵「僕は、自演のないところに行くんだ」
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28:名無しNIPPER[saga]
2015/05/17(日) 23:33:26.71 ID:DEaQArjQO


「葉ちゃん頑張れー!」

「ファイトォー!」


それでも、よろよろ走っているうちに頭痛も引いて、昨夜の酒が少しずつ抜けてきたのを実感できるようになりました。

走るというのはいいもんだな、などと思う余裕も生まれました。


暑い中にも、時折吹き付ける風が心地よく感じられたりもいたします。


(日本へ帰ったら、こうして時々走ったりしてみようか)



そういう、身の程知らずな思い付きにとらわれたのも束の間。上り坂となると、たちまち足が進まなくなりました。

息が切れて、その場に膝を着いてしまいました。

前を見ると、坂が羊腸と丘の上へ続いております。


(あれを上るのか。アルプス越えを前にしたカルタゴの兵士の気分だ)

(……いいや。千里の道も一歩からと言うではないか。まだ正午まで間がある。一歩一歩の積み重ねが大事……)


自分は立ち上がり、走るのはあきらめて歩き出しました。


それにしてもこの暑さ。




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