過去ログ - 提督「なに? L.EATだと?」
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1:名無しNIPPER[saga]
2015/05/19(火) 14:12:16.38 ID:5UoNHzt/0
他スレから影響を受けた。Large eatingの略。安価をこっちでさばいてみる


憲兵「最近、鎮守府の間で不穏な事件が起こっている」

浜風「不穏? セクハラですか?」

憲兵「そうではなく提督の失踪、いや消滅事件と言った方がいいだろうか」

浜風「わざわざ言い直すからには何か特別な事情があるのですよね?」

憲兵「そうだ。失踪とは普通その不在の期間は未来の延長のみであるが、今回の事件はその不在が過去にまで延びている」

浜風「つまり、元々あたかも存在しなかったかのように消え去ってしまったと? 意味が分かりません」

憲兵「俺もだ」

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2:名無しNIPPER[sage]
2015/05/19(火) 14:14:46.31 ID:bxjVN1rQO
派生スレが多すぎてオリジナルが霞むんだよなあ…


3:名無しNIPPER[saga]
2015/05/19(火) 14:20:12.50 ID:5UoNHzt/0
憲兵「浜風は知っていたか?」

浜風「はい」

憲兵「………なるほどな。もしかして俺より詳しいってことはあるのか?」
以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2015/05/19(火) 14:33:49.41 ID:5UoNHzt/0
憲兵「どういうことだ? 俺が失踪を消滅と言い換えたことと同じか?」

浜風「いえ、違います。あなたは、そのどちらでも対象がしかるべきところに不在しているということを意味しようとしていますね?」

憲兵「当たり前だろ。失踪事件は誰かがいなくならなければいけないのだからな」
以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2015/05/19(火) 14:44:44.53 ID:5UoNHzt/0
浜風「そう怒らないでください。何も子供が事件を偽ってパトカーを呼ぶのとは違うのですから」

憲兵「一緒だろうが。失踪が失踪なんて、二重否定が肯定になるのと同様、そこには事件なんてものはない。平和な日常が過ぎているだけなのだからな」

浜風「平和な日常とはなんですか?」
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2015/05/19(火) 14:54:16.03 ID:5UoNHzt/0
浜風「では、そうなるとやはり平和は打ち破られています」

憲兵「はあ? どういうことだ? 事件はないんだろ? どうして日常が崩れているんだ。よもや、事件ではなく、例えば何かの事情によって忙殺されて日常を送れていないとは言うまい」

浜風「無論です。「いつもより忙しい」とは確かに表現されますが、忙しさは事件ではないし、また平和を破るものでもありませんから」
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2015/05/19(火) 15:11:41.15 ID:5UoNHzt/0
浜風「上が下に下が上にという転倒は確かに起きています。少々特殊ですが」

憲兵「特殊?」

浜風「そうです。しかし、この革命的事件を語るには私という役者では不十分です。なので、これをどうぞ」
以下略



8:名無しNIPPER[sage]
2015/05/19(火) 17:07:08.62 ID:0JsseezL0
オリジナルより展開が早いからな……


9:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 02:03:28.68 ID:REicXfjs0
鎮守府

金剛「ヘイ! 提督のために作ったディナー! たくさん食べてくださいネー!」

提督「………俺は食事会って聞いていたのだが」
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 02:08:39.51 ID:REicXfjs0
金剛「でも、私は提督のことが大好きデース」

提督「好かれることをした覚えはない」

金剛「人を好きになるのに理由はいらないネ!」
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 02:20:03.73 ID:REicXfjs0
金剛「せっかくのディナーが冷めてしまうネ。早く食べるデース。はい、あーん、デース」

提督「ええい。自分で食べさせてくれ」

金剛「もー、提督はシャイすぎマース!」
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 02:30:30.04 ID:REicXfjs0
金剛「うー、提督は私のことが嫌いなのデース………?」

提督「何も金剛のことを嫌いとは言っていないだろ? 理由なき利害を嫌うってだけだ。この世はいわゆる等価交換の原則ってやつだ」

金剛「等価交換デス?」
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 02:42:27.46 ID:REicXfjs0
金剛「つまり、提督は私のラブを信じていないのですネ?」

提督「そうかもしれない。贈与には返礼がつきものであって、贈与という方向だけの純粋贈与なんてものはないはずだからな」

金剛「信じてくだサーイ! 私のラブは本物デース。愛するものに損失を与えたくないのがラブデース。だから、私が提督を愛する時には提督に何かしらの損失を強いらせようという意図はないのデス」
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 02:53:45.17 ID:REicXfjs0
金剛「いいデス。つまり、提督は私の再三のアプローチを注意しましたが、その方法がプロブレマーティクだったのではなく、ただ私の感情が伝わっていなかったことが明らかになりマシタ」

提督「………そうなのかもしれん」

金剛「ならば、私のバーニングラブが本物って分からせてあげるネー!」
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 03:11:07.57 ID:REicXfjs0
金剛「そうデス! その前にテーブルを片付けマース」

提督「そんなにがっつくように食べなくても………」

金剛「もうヤケデース! ミルクを搾ろうと頑張っていたら、下を見て受け皿が金網だと気づき慌てて瓶にしようとして、今度は上を見上げたら、今まで搾っていたのは雄山羊のだったことに気づくような衝撃デース」
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 03:31:44.53 ID:REicXfjs0
金剛「提督は恋愛に関して等価や交換といった言葉を持ち出すことによって間違えていマス」

提督「特に反対しようとは思わない。続けてくれ」

金剛「等価や交換っていうのは、外の視点のもので、その渦中にいる人たちには無縁のものデス」
以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 03:46:00.60 ID:REicXfjs0
金剛「そうデス! プライスレスというのは外部通貨に換算できない特徴を持ってマス。だから、客観的にこの行為にはこれを返さねばならないとは考えることが出来ない種類のものネ。もし、等価を見いだせるなら、それはお金で買えるものになってしまいマース」

提督「金剛が俺に夕餉を手作りしてくれたが、これはプライスレスなのか?」

金剛「はいデス。愛情たっぷりの価値のない料理デス!」
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 04:02:30.88 ID:REicXfjs0
金剛「確かに裏で愛情を込めて作られた料理も機械で作られた料理も、間接的に届けられた先では同じかもしれマセン」

提督「結局のところ愛ってものは孤独ではいることができすに、いつも相手に依存して存在するしかない」

金剛「そうですネ。提督が私の行為に愛を見出さなかったようにネ」
以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 09:32:28.42 ID:REicXfjs0
金剛「うー、提督はどうやら等価交換の経済的原則と愛などのプライスレスな原則とを区別することに納得してくれたんじゃないデスか?」

提督「つまりだな、金剛。その二つの原理の背反性を認めたにしても、そこには優劣関係があるように思われる。そして、優劣を付けるならば、恐らく経済的な原理の方が愛の原理より強いと思う」

金剛「どうしてデスか?」
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 10:56:12.63 ID:REicXfjs0
金剛「提督のその愛‐不信の病原が理解できた気がシマース。提督は人間にとって最も重要なものは不当な損失を抑えることと考えているのデス」

提督「損失を抑えたいというのは人間の当然の要求だ。損失を回避するためなら、非合理的な行為もするものだ」

金剛「それがプロスペクトに関する人間の傾向かもしれません。しかし、これで提督に私の愛を分からせることができると思いマース」
以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2015/05/20(水) 11:08:48.94 ID:REicXfjs0
提督「意味がいよいよ分からない。………ゲームってあれか画面に向かってピコピコする奴か?」

金剛「それもゲームデスが、もっと広いデス。徒競走などもゲームデス」

提督「徒競走ってゲームなのか?」
以下略



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