過去ログ - 【艦これ】提督たち「ユウジョウカッコカリ?」【物語風プレゼンPart1.5】終
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16: ◆G4SP/HSOik[saga sage]
2015/05/19(火) 23:43:26.95 ID:GlTqoqR60


金木「……………………ハア」

金木「…………マジで危なかった」ホッ

金木「童貞の俺にはあまりにも魅惑的で刺激が強すぎたよ、二条城(――――――少し濡れてるな、股倉の辺り)」ギンギン

金木「でも、いったいなぜ――――――?(意識するな、意識するな、意識するな、意識するな――――――他のことを、他のことを、他のことを考えるんだ、俺!)」

金木「ああ……、【城娘】や【神娘】たちが俺なんかのことを慕ってくれてるのはありがたい限りなんだけど…………、」

金木「俺のような素寒貧には不釣り合いだよ……」

金木「それとも、【城娘】たちの貞操観念が近世レベルだからこそ、俺の弱さなんていうのは許容されるもんなのかな?」

金木「何か【乱世】に来てから久々の雪に妙に感動してるのか、いろいろ思い出してきたな……」


――――――“彼女”、どうしてるんだろう?


金木「あの時と比べて、俺は“きみ”のカレシになれるだけの魅力を持てたのだろうか?」

金木「それとも、本質はそのまま――――――何も成長していないって評価を下すのかな?」

金木「やっぱりカネが無かったから――――――それ以上に、貧乏臭さが染み付いていたからフラれたのかな、俺って」ハア

金木「いや、さっきみたいに、恋人になったらすることをした時のみっともなさで切られるかもしれないな、ますます……」アハハハ・・・

金木「……………………」

金木「あ、そういえば――――――、」

金木「――――――九州って雪が降るんだ」

金木「雪が降らないのは沖縄のような常夏の島ぐらいってことだったか。これでまた1つ賢くなれたな……」ハハハ・・・




――――――あれから、ずいぶんと平和となったものである。


霧島連峰への大遠征から時が経ち、そこで迎えることができた【艦娘】霧島はまだ本調子ではないようだが萬紫苑城の住人として馴染んでいき、

今では同じインテリメガネの脇本城、海賊王を目指す能島城、石田少将に憧れる元・大宝寺城こと鶴ヶ岡城たちと仲良くやっているようだ。

封印されし禁断の【城娘】名護屋城を探し求めて唐津を襲い続けた【兜】軍団も霧島で一網打尽にし、

霧島には現れなかった残党も石田少将の捨て身の陽動と名護屋城の日本最強の武力による脅威の連携によって討ち果たされ、

【乱世】に迷い込んで以来 驚くぐらいに戦とは無縁の穏やかな日々を送れている――――――というより、本来そういった時代なのだ。


――――――【寛永時代】というのは。


そんな【寛永時代】には唯一にして江戸時代 最大の反乱である【島原の乱】が起こっており、

こちらとしてもすでに行動を起こして いくつもの成果を収めてきてはいるが、まだまだ先がどうなるかがわからないので【それ】に備える日々が続く。

それでも、今までが今までだけに驚くぐらい時間を持て余すことになり、余暇を楽しむことを段々と覚え始めるのだった。

あるいは、石田少将や志摩様に教えを請い、偉大なる師の生き様を継承していくために自分を磨くことにも力を入れていくようになった。

そこには以前のようなその時代での役割を終えることによって失われる現在への虚しさはどこにもない。晴れやかにのびのびと一日一日を楽しめている。

むしろ、そのことを受け容れたことによって一日一日を大切にするようになり、黄金のように眩い思い出の数々が生まれ始めたのである。

そして、毎日欠かさずに日記をつけていたおかげで、自分の心境の変化――――――成長が一目瞭然となり、見返す度に少しずつ自信がついていったのである。




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