過去ログ - 【艦これ】艦娘「ケッコンカッコカリオコトワリ」 2
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245: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/06/21(日) 17:22:29.75 ID:jErO9bls0
吹雪「別に、好きに過ごせ、って言われた通りにしてるだけですよー」

提督「そうですかい」

五月雨も似たような事を言っていたっけ。
以下略



246: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/06/21(日) 17:24:35.79 ID:jErO9bls0
あからさまに、そして全力で俺と視線を合わせないように、というよりそもそも俺に背を向けて給湯しているため目を合わせようもないのだが、それでもなお少しでも意図を読み取られまいとしているのか、吹雪の首の筋肉にぐ、と力が入る。
時間稼ぎの意図を悟られている、と吹雪側もわかっているのだろうが、かといって今話されても、その会話を纏めるのに苦労するのが目に見えている。

さて、どうしたもんか。と思案に入ろうとしたと同時、かちゃり、と、金属同士が控えめに擦れる音が微かに聞こえてきた。

以下略



247: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/06/21(日) 17:25:15.65 ID:jErO9bls0
千代田「ぅげ、提督っ!?」

提督「ぅげ、ってお前さんね」

中腰なのだろうか、彼女の身長よりも幾分か低い位置に出されたその顔は、執務室内に俺の顔を見つけるや、開口一番、割と汚い声を上げて驚く。
以下略



248: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/06/21(日) 17:25:42.99 ID:jErO9bls0
なるほど、そういう根拠か。
それにしたって、何て言い草をしてくれやがるのか。
更には、この言い方だと千代田はここに忍び込もうとしていたらしい。
どうして千代田がそんな事を。

以下略



249: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/06/21(日) 17:26:14.97 ID:jErO9bls0
千代田の練度数値は98%だ。もう大分前から。
そもそもケッコンカッコカリが発令され、そしてこの鎮守府が例の時期を迎えて以降、彼女の練度の伸びは異常に悪くなった。
吹雪の練度の違和感に最近まで気付かなかったのも、千代田の他にも何人か似たような事をしている艦娘がいたからだ。

聞くまでもなく、彼女らが何を避けているのかは分かる。
以下略



250: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/06/21(日) 17:26:55.69 ID:jErO9bls0
ともかく、だからだろうか。
千代田は最近、俺の顔を見るなり逃げるようになった。
顔を見るなり、だけではなく、何かにつけて俺を避けている。
いっそあからさまなほどに、場所、時間を問わず、極力、俺と行動を共にしないように試みている。
だからさっきも、何の用事までかは知らないが、俺がいない間に執務室に入ろうとしたのだろう。
以下略



251: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/06/21(日) 17:27:26.83 ID:jErO9bls0
吹雪「えっと……千代田さんも、飲みますか、お茶?」

千代田「え」

場の空気に困ったのか、ひっそりと給湯スペースに収まっていた吹雪が、千代田に声をかける。
以下略



252: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/06/21(日) 17:27:59.20 ID:jErO9bls0
俺がいないと思ったのは、まだわかる。
しかし吹雪は、今でこそ筆頭秘書艦ではなくなったにせよ、最古参の艦娘だ。
別に執務室にいること自体はおかしくない。
一斉で休みだと流したことを千代田が念頭に置いていたとしても、あそこまで驚くだろうか。

以下略



253: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/06/21(日) 17:28:46.52 ID:jErO9bls0
千代田「吹雪……」

吹雪「司令官に、この前の出撃の書類を持ってきて。それでそのついでにお茶を淹れてあげます、ってそれだけですよ」

千代田「そう……」
以下略



254: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/06/21(日) 17:29:17.93 ID:jErO9bls0
提督「え、千、千代田?」

千代田「何?」

にべもない。
以下略



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