過去ログ - 【艦これ】艦娘「ケッコンカッコカリオコトワリ」 2
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254: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/06/21(日) 17:29:17.93 ID:jErO9bls0
提督「え、千、千代田?」

千代田「何?」

にべもない。
以下略



255: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/06/21(日) 17:29:45.26 ID:jErO9bls0
千代田「で、吹雪。私ももらっていい? ってか別に、提督にお茶なんか」

吹雪「そんなわけにはいかないですよ。ちょっと待ってくださいねー……」

提督「いやいや、部屋に帰って休みなさいよ君ら……」
以下略



256: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/06/21(日) 17:30:43.78 ID:jErO9bls0
提督「今日は休みです、って一斉しただろう。ここにいることが無駄とまでは言わんが……」

吹雪「なら、何か」

千代田「問題が?」
以下略



257: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/06/21(日) 17:31:22.13 ID:jErO9bls0
こうなったら仕方がない、俺の仕事は後回しだ。
どうせもう量もそんなに無い。
出来れば先回りできる仕事もやっておきたかったのだが、彼女らの休養の方が優先だ。

言われた吹雪は、淹れた茶と茶請け皿を執務机に置き、同じものを千代田の前に並べ、疑問符を浮かべている。
以下略



258: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/06/21(日) 17:31:58.07 ID:jErO9bls0
昨日の今日だ。
吹雪は賢い。
それが彼女自身にとって想定外の感情だったとしても、昨日、退室前に俺に感情をぶつけてしまったことを気付いていないはずがない。
言葉を詰まらせているのは、それが原因だろう。
わだかまりというハードルさえなければ、よりスムーズに考えを纏められるはずだ。
以下略



259: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/06/21(日) 17:32:33.05 ID:jErO9bls0
提督「で、何を言いに来たんだ?」

吹雪「え、んっと。その……」

また、言葉を詰まらせる。
以下略



260: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/06/21(日) 17:33:09.40 ID:jErO9bls0
わだかまりというハードルさえなければ。
そんな事が頭を過ぎった時点で気づくべきだった。
そして、そのわだかまりは何が原因となっている物だ。

吹雪は確実に、昨日の件を気にしている。
以下略



261: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/06/21(日) 17:33:40.11 ID:jErO9bls0
吹雪の、喉が鳴る。
わかりきったことだが、図星か。
吹雪に限らず、鎮守府全ての艦娘達がこれに不満を持っている。
その不満の端緒を知りたいのはもちろん、しかし、彼女らはそれを口にしてくれない。
口にしないにも関わらず、それでもなお、ここまで彼女らが遠回しにしてくるのは何なのか。
以下略



262: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/06/21(日) 17:34:30.94 ID:jErO9bls0
ぎりぎりの位置で、その一線で踏みとどまり、何かを窺っている様なそんな現状。
何、と聞いても、どうした、と尋ねても、何も言わず、煙に巻き、現状は何も好転しない。
しかし、彼女らはそれを是としている。

いや、もしかしたらそうせざるを得ない理由があるのかもしれない。
以下略



263: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/06/21(日) 17:35:02.96 ID:jErO9bls0
千代田「いい加減にしなさいよ」

もう少し。
吹雪に手が届くギリギリの場所で、その声が俺の行動を遮った。
声の圧が、音の振動が、そのまま壁にでもなったように俺と吹雪の間に屹立した。
以下略



264: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/06/21(日) 17:35:57.47 ID:jErO9bls0
千代田「ねえ、これ、いつまで続くのよ。何度、私達はそれを聞けばいいの?」

提督「何?」

手を伸ばせば触れれる距離に、千代田が立つ。
以下略



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