過去ログ - 【艦これ】艦娘「ケッコンカッコカリオコトワリ」 2
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◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 22:50:59.61 ID:0ZrClgpZ0
提督になること自体は、そんなに難しくない。
条件としては妖精が見れる事、それと霊場たる鎮守府を維持できる霊媒体質である事。
それが最優先事項。
それら条件にしたって、先天的にそれらを満たしている人間はもちろんいるが、絶対に鍛えられない訳でもない。
以下略
354
:
◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 22:51:54.83 ID:0ZrClgpZ0
提督としての『出自』が平凡ならその後の経過は、と問われても何も出ない。
深海棲艦に対する戦況のパイオニアというわけでも、艦娘運用に革新的なものをもたらしたわけでもない。
『提督』の適正審査やその鍛錬方法、そして鎮守府を維持する技術が既に確立され、深海棲艦と渡り合う様々な術がとっくに出来上がった後に着任し、先輩提督たちの後追いで戦果を挙げるのがちょっと上手くいっただけ。
踏み固められた道を行くのはそう大変な事でもなく、座学で得た知識も相まって上手に回すことが出来ただけだから、何を自慢できるわけでもない。
以下略
355
:
◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 22:52:24.25 ID:0ZrClgpZ0
初期艦の吹雪も、よくやってくれていた。
座学と現場は違う。
何の世界でもそうだが、生の知識というのは、何と言うか腹に溜まる。
ずしりとクるだけあって、一気に摂取してしまうと、消化不良を起こす。
それを効率良く身にするために知識があるに越したことは無いのだが、それでも尚一杯一杯になりかけた俺を吹雪が横から助けてくれた回数は、両の手足では足りない。
以下略
356
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◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 22:52:51.25 ID:0ZrClgpZ0
艦種が増えた分だけ戦術が広がる。
何より、鎮守府が賑やかになった。
始めは俺と吹雪の二人だけだった鎮守府も、所帯がどんどん大きくなっていき、戦果もそれに伴って上昇していく。
施設の規模もその度に拡張していき、新しく着任する娘が来てくれるたびに、歓迎会なんかを開く余裕が出てくるまでそうはかからなかった。
それに従って内外を問わず、関わる人達も増えていく。
以下略
357
:
◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 22:53:27.83 ID:0ZrClgpZ0
それからもたくさん、一緒に笑って、一緒に悩んで、一緒に騒いで、時々喧嘩もして。
何が、人ではない、だ。
彼女らはこんなに人間だ。
以下略
358
:
◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 22:54:04.38 ID:0ZrClgpZ0
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359
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◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 22:54:31.88 ID:0ZrClgpZ0
鎮守府の規模と評価が上がるにつれ、強力な艦を相手取る事や大規模な作戦も増えてきたが、良く練度を向上させた彼女達は、簡単に、とはいかないまでも、それでも立ちふさがる深海棲艦達を悉く打ち破っていった。
俺も今までのノウハウを、そして自身でも海図と睨み合いをしながら彼女らのサポートを行った。
元々勉強なんかは嫌いではなかったし、何よりそうして学んだもの、考えたものは必ずどこかで艦娘たちの役に立つ。
そう思えば何の苦でもなかった。
以下略
360
:
◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 22:55:06.19 ID:0ZrClgpZ0
始めはありがたくも情けないとは思ったが、実際、空いた時間を別の事に当てられるのは大変助かった。
かといって、それらが得意な娘達にばかり負担をかけてもいられまいと、鎮守府内部の役割の回し方を考えた。
それを骨子に艦娘達は多少俺が不在でも十分鎮守府としての役割を果たせてしまうようなシフト割を組めるようになってしまうのだが、それはそれ。
ともかくそれの草案を組めたということで一応俺の面子は保たれ、同時に俺にとっても鎮守府にとっても、あらゆる意味において艦娘達はなくてはならない存在となった。
ここでの仕事は、暮らしは、生活はますます充実していく。
以下略
361
:
◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 22:55:54.01 ID:0ZrClgpZ0
「艦隊帰投! 工廠に連絡を急いで! ストレッチャー回して!」
作戦完遂するも、吹雪、大破。
轟沈寸前まで負ったダメージが、魂にギリギリ『追い付かない』内に帰投できたのは奇跡としか言いようが無かった。
以下略
362
:
◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 22:56:32.19 ID:0ZrClgpZ0
提督「吹雪!」
乗せられた寝台車はおろか、通る場所全てを血塗れにして運ばれていく彼女は、俺を見つけると震える手をふらりと上げ、目を細めた。
提督「吹雪、吹雪!」
以下略
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