過去ログ - 【艦これ】艦娘「ケッコンカッコカリオコトワリ」 2
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371: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/07/06(月) 23:02:23.04 ID:0ZrClgpZ0
しっかと固めた腕からの脱出は不可能そうだと悟ったのか、やがて吹雪はその抵抗を弱め、恐る恐ると言った体で俺の背中に同じように手を回してきた。

吹雪「司、令官……。あの……」

提督「何だ?」
以下略



372: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/07/06(月) 23:02:54.96 ID:0ZrClgpZ0


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373: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/07/06(月) 23:03:26.89 ID:0ZrClgpZ0
艦娘は人では無い。

あの瞬間にそれを理解したのだろうと、今ならわかる。
そして、同時にその認識に蓋をしたことも。

以下略



374: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/07/06(月) 23:04:01.67 ID:0ZrClgpZ0
優秀と言われ調子に乗った人間が、一度は陥る落とし穴。
踏み固められた道に乗っていただけの癖に、その路肩に立っている注意書きを無視する愚行としか言えないような反骨心。
優秀だから。
上手くいっているから。
前にへまをした幾人もの人間と同じ轍を踏むなんて夢にも思わなかった。
以下略



375: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/07/06(月) 23:04:32.12 ID:0ZrClgpZ0
付き添うと、彼女らの息吹を感じるのだ。
吐息は鈍器、腕を伝う血は刃物だ。
それらに打ちのめされ、自分の中の理性は崩れていく。
それを確かに感じながら、俺はそれから目を逸らした。
そして俺の心の損傷は、あの日の吹雪の傷と同じように、蓋の下で俺に気付かれないままぐずぐずと襞を広げていった。
以下略



376: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/07/06(月) 23:05:01.15 ID:0ZrClgpZ0
過去の、それも艦娘達が現れた時よりもっと昔の、艦船が海上を航行し火力を運用するようになったその黎明期のものまで遡って片っ端から。
幸い、俺の仕事は艦娘達が肩代わりしてくれるのも多く、時間の確保は容易だった。

水上戦、航空戦、対空戦、潜水戦、対潜戦、火砲、魚雷、機雷、爆雷、単縦、複縦、単横、輪形、傘形、夾叉、至近、直撃、破損、轟沈――。

以下略



377: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/07/06(月) 23:05:38.78 ID:0ZrClgpZ0
その混沌を覗き込み、問う。
この奇跡は、いったいいつまで。

彼女らと、ずっと一緒に。
その為になら、何だって。
以下略



378: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/07/06(月) 23:06:09.33 ID:0ZrClgpZ0
そして、そんな頃だったと思う。
あの噂が、鎮守府に回り出したのは。


379: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/07/06(月) 23:06:40.65 ID:0ZrClgpZ0
一旦ここまで。ちょっと後に再開ー。


380:名無しNIPPER[sage]
2015/07/06(月) 23:09:01.88 ID:OOzNplPtO
はよ依頼出してこいや


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