過去ログ - 【艦これ】艦娘「ケッコンカッコカリオコトワリ」 2
↓
1-
覧
板
20
361
:
◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 22:55:54.01 ID:0ZrClgpZ0
「艦隊帰投! 工廠に連絡を急いで! ストレッチャー回して!」
作戦完遂するも、吹雪、大破。
轟沈寸前まで負ったダメージが、魂にギリギリ『追い付かない』内に帰投できたのは奇跡としか言いようが無かった。
以下略
362
:
◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 22:56:32.19 ID:0ZrClgpZ0
提督「吹雪!」
乗せられた寝台車はおろか、通る場所全てを血塗れにして運ばれていく彼女は、俺を見つけると震える手をふらりと上げ、目を細めた。
提督「吹雪、吹雪!」
以下略
363
:
◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 22:57:09.64 ID:0ZrClgpZ0
弱々しい笑顔。
切れ切れの息。
力なく握り返してくる手。
「止血、きつく押さえて! 吹雪、意識をしっかり! 寝ちゃダメよっ!」
以下略
364
:
◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 22:57:49.37 ID:0ZrClgpZ0
「提督は、ここでっ! 必要燃料、鋼材は!? 高速修復剤の用意を――」
そして幾人もの艦娘達に付き添われ、工廠の扉の向こうに吹雪は消えて行った。
明石「ここまで来たら大丈夫ですよ、提督。ちょっと時間はかかるかもしれませんが、もう安心です」
以下略
365
:
◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 22:58:27.52 ID:0ZrClgpZ0
提督「……明石、後は頼む」
明石「え、提督……? だって、もうすぐ――」
口からするりと、言葉が滑り出した。
以下略
366
:
◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 22:58:57.31 ID:0ZrClgpZ0
執務室に着くや、本棚の前に立つ。
そこから既に一通り目を通した、海戦における戦術指南本、過去の艦隊戦の記録、船体や艤装の解説書――とにかく、目についた資料を片端から引きずり出した。
提督「邪魔だな」
以下略
367
:
◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 22:59:40.29 ID:0ZrClgpZ0
『何か』があってからでは間に合わない。
そんな不測の事態が無いようにしなければならない。
それには何が必要なのか。
練度、火力、装甲、速度、資材、兵装、戦術、先見、経験、勘――。
戦いに必要なものをとにかく探って、ひたすらページを繰り続けて暫く経った頃。
以下略
368
:
◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 23:00:35.39 ID:0ZrClgpZ0
その手が、ぎしり、と止まる。
一瞬返答に詰まったのは、扉の向こうから聞えた声のせいだ。
声自体に驚いたというわけではない。
もちろん、その声の主のせいだ。
以下略
369
:
◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 23:01:11.46 ID:0ZrClgpZ0
そして俺の声に応じてあっさり開いた扉の向こうから、吹雪が執務室に入ってきた。
艤装は置いてきたのだろうが、きっちり服の襟を正して、少しだけ照れくさそうに笑った吹雪は、俺に向かってぴしりと綺麗に右手を掲げた。
吹雪「作戦完了……したんですけど、ちょっと危なかったみたいです。ご心配をおかけしてすみませんでした」
以下略
370
:
◆p7uyiJsetI
[saga]
2015/07/06(月) 23:01:52.85 ID:0ZrClgpZ0
提督「良かった、本当に」
確か、俺は笑っていたと思う。
吹雪に歩み寄り、彼女の後頭部に腕を回してしっかりと抱き寄せた。
数分前の弱々しい彼女からは想像もできない力強さで、腕の中で吹雪がもがいた。
以下略
666Res/244.84 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 【艦これ】艦娘「ケッコンカッコカリオコトワリ」 2 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1432133041/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice