過去ログ - 【艦これ】艦娘「ケッコンカッコカリオコトワリ」 2
1- 20
402: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/07/06(月) 23:47:31.06 ID:0ZrClgpZ0
吹雪「……千代田さんは?」

古鷹「ようやく眠ったよ。取り乱さなかったのは流石だけど、大分参ってて困っちゃった」

提督が倒れた後、室内に残された吹雪と千代田はとりあえず彼を寝かせようと医務室に向かった。
以下略



403: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/07/06(月) 23:48:00.14 ID:0ZrClgpZ0
そして概ね鎮守府全体が落ち着いた頃、提督が倒れた直後から塞ぎ込み黙々と行動していた千代田は、緊張の糸が切れたのか、或いは苛立ちに任せた自分の行動を理解したのか、はらはらと涙を流し、一層押し黙ってしまった。

古鷹がその世話を請け負い、手伝いに呼んだ彼女の姉の千歳と共に、千歳型の部屋に連れ立ち、寝かしつけたそうだ。
だが、彼女が寝入った後、せめて楽な服装に、と着替えさせようとすると、彼女自身の左の二の腕を掴んだ右手がきつく固まって離れなかったらしい。

以下略



404: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/07/06(月) 23:48:46.14 ID:0ZrClgpZ0
執務室の赤い革ソファに座り、膝を抱える。
数十分前までは、『内』がどうだったにせよ、元気そうにしていた提督が倒れた。
それは吹雪にとって決して弱くは無いショックだ。

が、同時にこれはいつか来る日でもあった。
以下略



405: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/07/06(月) 23:49:55.25 ID:0ZrClgpZ0
提督のベルトに結着された鍵束。
気絶した彼を寝かしつけた際にそれを抜き取っていたらしい古鷹は、執務室に着くや、袖机の二段目の引き出しを開け、小箱を取り出してきた。
指輪の小箱を見る古鷹の目から、紫電の光がチリチリと奔る。
重巡の姉として、鎮守府のつなぎ役として冷静を保っている古鷹の激情はあまり見ることは無い。

以下略



406: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/07/06(月) 23:50:25.96 ID:0ZrClgpZ0
古鷹「……もうっ」

ぎこちない吹雪の返事と視線に、古鷹はため息と共に左手で目に蓋をして、ソファの背もたれにぼすっと体を預けた。

古鷹「結局、こうなっちゃったね」
以下略



407: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/07/06(月) 23:51:03.37 ID:0ZrClgpZ0
古鷹「……提督、大丈夫かな」

吹雪「……大丈夫ですよ。提督ですもん」

だが逆に、必要な事でもあった。
以下略



408: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/07/06(月) 23:51:39.50 ID:0ZrClgpZ0
コンコン、と控えめなノックの音に続いた控えめなアルトボイスが、部屋の中に通る。
それを合図に、吹雪と古鷹はソファから腰を浮かし、背筋を伸ばして扉に正対した。

そしてかちゃりと開いた扉の向こうから秋月が、そして秋月に促されて一人の男性が室内に入ってきた。

以下略



409: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/07/06(月) 23:52:05.37 ID:0ZrClgpZ0
吹雪「私達だけで応対する無礼をお許しください。ですが」

老提督「ああ、構わん。君達が何を聞きたいのかは大体わかるし、多分、彼をあそこまで追い込んだのは、我々年寄りにも責任の一端はあるだろうから」

かといって、若者にはそれを自分で跳ねのけてほしかったのもあるがな、と老提督はあらかじめ吹雪が用意していた茶に口を付けた。
以下略



410: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/07/06(月) 23:52:38.19 ID:0ZrClgpZ0
吹雪「え。……はい、すみません」

老提督「謝る必要はない、仕方ない事だ。まして事情をある程度知っているなら尚更な」

膝小僧の間で組まれた手。
以下略



411: ◆p7uyiJsetI[saga]
2015/07/06(月) 23:54:14.37 ID:0ZrClgpZ0
>>1のボキャブラリーが…尽きた…?

ネタを上手にばらすってこんなに難しいんですね。
世の作家さんたちは偉大です。
今回の安価も無しです。今日はここまで―。
以下略



666Res/244.84 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice