過去ログ - 【艦これ】艦娘「ケッコンカッコカリオコトワリ」 2
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512
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◆p7uyiJsetI
[saga sage]
2015/09/04(金) 20:17:00.31 ID:IVrJRC7N0
14.指輪
513
:
◆p7uyiJsetI
[saga sage]
2015/09/04(金) 20:17:53.83 ID:IVrJRC7N0
老提督「それじゃあ、どこから話したものかな」
初老の男性は、執務室で吹雪に言ったのと同じ言葉で口火を切った。
講壇に対して聴衆席が階段構造になっている大会議室。艦娘達は基本的に少数出撃であるためこの会議室が使われることはめったにないが、今は満席でこそないもののその殆どに誰かしらが座っている。
以下略
514
:
◆p7uyiJsetI
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2015/09/04(金) 20:19:24.50 ID:IVrJRC7N0
老提督「見知った顔はそこそこいるが、まずは初めましての娘さん方もいるだろうから、それからか」
老提督「ここの鎮守府の彼とは古くから、というほどでもないが、知り合って少し経つ。まあ、それは追々」
艦娘達が会議場に入って着席して程なく、吹雪に案内されて彼が入ってきた。
以下略
515
:
◆p7uyiJsetI
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2015/09/04(金) 20:20:55.85 ID:IVrJRC7N0
そういった時の為の秘書艦だし、運用規範もある。
別にわざわざ外から提督を呼ばずにも済んだのだが。
老提督「――が、君達にとってはそんな事、些末な事だろう。聞きたい事は、わかってるつもりだ」
以下略
516
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◆p7uyiJsetI
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2015/09/04(金) 20:21:40.55 ID:IVrJRC7N0
老提督「とは言っても、君達は殆どの事情を知っていると思うから、実質、私が話せることはそうないんだが」
そう言うと彼は左手を開き、器用にその薬指のみを動かした。
根元には銀環。
指の動きに従って、それは室内の照明を反射しきらきらと光る。
以下略
517
:
◆p7uyiJsetI
[saga sage]
2015/09/04(金) 20:22:31.17 ID:IVrJRC7N0
老提督「呼び方なんぞジジイで構わん、好きに呼ぶと良い。お爺様とか翁とか、それとわかればどうでも」
低めの磯風の声が静まり返った会議場によく響く。
にこやかに対応する翁の豪胆さを気に入ったのか、磯風は少々身を乗り出すように続けた。
以下略
518
:
◆p7uyiJsetI
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2015/09/04(金) 20:23:18.00 ID:IVrJRC7N0
これでいいかな、という彼の言葉に、磯風は大体の事情を説明してくれるなら、と席に座り直した。
そして彼は再び会議場の席をぐるりと見回し、他の発言者がいないのを確認し、先を続ける。
老提督「それじゃあ一先ずは、これについて。これが練度の限界を越えるための艤装、ということは知っているね」
以下略
519
:
◆p7uyiJsetI
[saga sage]
2015/09/04(金) 20:23:45.12 ID:IVrJRC7N0
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520
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◆p7uyiJsetI
[saga sage]
2015/09/04(金) 20:24:15.42 ID:IVrJRC7N0
『艦娘運用における新たな技術検討会議について』
噂が回り始めてから程なく。
俺に宛てた封書が、本営から届いた。
以下略
521
:
◆p7uyiJsetI
[saga sage]
2015/09/04(金) 20:24:49.46 ID:IVrJRC7N0
吹雪「司令官。ハンカチは持ちましたか?」
五月雨「切符、切符は? 乗り換えと時間は大丈夫ですか?」
千代田「帰りの時間はちゃんと知らせてね。携帯の充電は足りてる? 予備の電池は?」
以下略
522
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◆p7uyiJsetI
[saga sage]
2015/09/04(金) 20:25:18.10 ID:IVrJRC7N0
千代田「私達が付いていけないんだから、心配するのは当然じゃない。ただでさえ最近、提督ってばなんだかぼーっとしてるし」
提督「む」
千代田の言い分に、うなじを僅かな冷気が伝った。
以下略
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