過去ログ - 【艦これ】艦娘「ケッコンカッコカリオコトワリ」 2
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524: ◆p7uyiJsetI[saga sage]
2015/09/04(金) 20:26:39.98 ID:IVrJRC7N0
かぶりを振りながら、覗き込む千代田の頭に手を載せて多少強引に押し返し、足元の鞄を持ち上げる。

千代田「ちょっとー、扱いがぞんざいじゃない」

吹雪「司令官、お気を付けて」
以下略



525: ◆p7uyiJsetI[saga sage]
2015/09/04(金) 20:27:05.40 ID:IVrJRC7N0


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526: ◆p7uyiJsetI[saga sage]
2015/09/04(金) 20:27:36.14 ID:IVrJRC7N0
大本営技術部。

その新技術は日夜、艦娘達の装備や、艦娘自身のポテンシャルを上げることを追求し続けるこの部署が提唱し、開発したものだった。
新種が次々と発見される深海棲艦との戦いにあって戦力拡張は急務であり、最優先事項の一つで、技術部はその名の通り、艦娘達に関する『技術』と名のつくものなら何でも引き受ける部署だ。

以下略



527: ◆p7uyiJsetI[saga sage]
2015/09/04(金) 20:28:21.53 ID:IVrJRC7N0
その道の傍。
きれいに刈り込まれた芝の上に、この敷地内の案内板が立っている。
未知の軍勢の進行に抗う為の人類の最大拠点はやはりその規模もでかい。
その分、人の出入りも激しく、その人数に比例して建物の一つ一つも巨大で、それはつまり。

以下略



528: ◆p7uyiJsetI[saga sage]
2015/09/04(金) 20:29:04.25 ID:IVrJRC7N0
正直、会議の招集だから、と油断していた面はある。
本営内部の立地の分かり辛さは、当然承知していた。
が、新技術の検討会議、と銘打つだけの物なのし、そこそこ大々的に開くだろうから、着いたところである程度出来上がっているであろう人の流れに乗ればいいと考えていた節はあった。

が、いざ本営に到着してみると意外なほどの人の少なさ。
以下略



529: ◆p7uyiJsetI[saga sage]
2015/09/04(金) 20:29:40.72 ID:IVrJRC7N0
老提督「おや、久しく見なかった顔があるな」

ともかく会場に行かなければ始まらない。
そうして難解な案内板を解読し、えっちら会議開催場所である技術棟に辿り着くと、入口に見知った顔を見つけた。

以下略



530: ◆p7uyiJsetI[saga sage]
2015/09/04(金) 20:30:28.29 ID:IVrJRC7N0
提督「ああ、久しぶり。そうだな、ということはお二人もか」

上背は俺と同じくらい。
が、隣の老齢と比べると、対称的と言ってもいい位、明らかに細い男性。
肌は白く、こけている、というほど細くは無いにせよそれでも肉が足りない頬は内側の血管が透けて見えるのではないかという程の色の薄さ。
以下略



531: ◆p7uyiJsetI[saga sage]
2015/09/04(金) 20:31:09.52 ID:IVrJRC7N0
老提督「しかし、本当に久しぶりだな。戦果は著しいそうだが、最近は執務室に引き篭りがちだとか聞くが」

提督「まだまだ勉強することが多い事に最近、気付きまして。時間がいくらあっても足りませんよ」

老提督「そうだったか。まあ、噂と違って達者そうで何よりだ」
以下略



532: ◆p7uyiJsetI[saga sage]
2015/09/04(金) 20:31:59.49 ID:IVrJRC7N0
旧交、というほどには古くない間柄を適当に温め、技術棟の入口の戸に手をかける。
端の方、と言われた通り、周りの植木やらの影響でいささか日当たりの悪い出入り口は少々ジメついている。
その傍らには俺が手元に持っている、恐らくはこの二人も同じものを持っているのだろう書類の題目でもあった『艦娘運用における新たな技術検討会議会場』と明朝体が書かれた真新しい立て看板が、飾り気も無く立てかけてあった。

老提督「にしても、人が少ないな」
以下略



533: ◆p7uyiJsetI[saga sage]
2015/09/04(金) 20:32:26.21 ID:IVrJRC7N0
小窓の向こうには、年嵩の筋肉質の男性が一人。
この建物の守衛か、管理人か。何にせよ受付業務に携わる人物には違いなさそうなのだ。

受付「ああ、例の――」

以下略



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