過去ログ - 【艦これ】艦娘「ケッコンカッコカリオコトワリ」 2
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569: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/18(月) 21:06:42.54 ID:byJkiM+B0


14+.指輪2




570: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/18(月) 21:07:26.62 ID:byJkiM+B0
壇上の翁は、その『会議』に至る過程を一通り説明し終わると、用意された水差しからコップに水を注ぎ、それで口を湿らせた。

老提督「……君達の中では彼を知らない子の方が少ないかな」

加齢によってか、或いは提督という職業柄か。
以下略



571: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/18(月) 21:07:56.86 ID:byJkiM+B0
翁は思う。
豪胆の持ち主ではない事はよくわかる。翁の鎮守府の春雨も、それは同じだ。
しかし、恐らく。

春雨「提督があの艤装に。……あの指輪にそれまで以上の執着をするようになったのは」
以下略



572: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/18(月) 21:08:25.40 ID:byJkiM+B0
そう難しい推察ではない。
容易く想像できる事だ。
それによってここの鎮守府の提督が、艦娘への愛情を強く、異常なほど強く自覚する彼が、その遠因によって決定的に狂ってしまいかねない、ということも同時に。

艦娘は人ではない。
以下略



573: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/18(月) 21:08:54.31 ID:byJkiM+B0


 ― ― ―




574: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/18(月) 21:09:25.23 ID:byJkiM+B0
会議場に入ると、いくつか見知った顔があったがどうやら開始まで時間が無かったようでさっさと自分の席を探し、座る。
そして用意された席に腰かけ、手元に配られてきた資料を見た。

表題に曰く『艦娘の限界突破に関する研究結果とそのメカニズムについて』。

以下略



575: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/18(月) 21:09:54.45 ID:byJkiM+B0
男は技術部らしいいささかくたびれた白衣と、ぶ厚そうな銀縁の眼鏡を身に着けた、ひょろりと長い上背の男だ。
会議と銘打った場所にそのようなワーキングウェアで挑むのは少々常識に欠けると言わざるを得ないが、そういった非常識さを差し挟ませない堂々とした態度でもある。

ひょろり、と言っても病弱そうというわけでもなく、俺の同期の彼と比べてもそれなりに健康そうに見える。
まあ、技術部といった仕事の性質上、穴倉暮らしであることはある程度必然であろうから、体が強そう、というわけでもないのだが。
以下略



576: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/18(月) 21:10:25.63 ID:byJkiM+B0
白衣「はい、何でしょうか」

老提督「会議という割にいささか人数が少なすぎる気がするのだが」

老提督「選出した、とは書面で読んだが、それに今までの新しい装備や改修は、各鎮守府に書面で通達するのみだったのに、なぜ今回のモノだけは?」
以下略



577:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage]
2016/01/18(月) 21:11:06.10 ID:6NXnxAzCO
まだあったのこのクソスレ


578: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/18(月) 21:11:08.61 ID:byJkiM+B0
白衣は会議場内を一度見まわし場の雰囲気を察したのか、忙しなく動かしていた手元のノートパソコンへの操作をいったん緩めた。

白衣「それではまず、一つ、皆さんに質問があります」

そこから幾つかの操作を行い、会議開始の準備を整えたのだろう。
以下略



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