過去ログ - 【艦これ】艦娘「ケッコンカッコカリオコトワリ」 2
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575: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/18(月) 21:09:54.45 ID:byJkiM+B0
男は技術部らしいいささかくたびれた白衣と、ぶ厚そうな銀縁の眼鏡を身に着けた、ひょろりと長い上背の男だ。
会議と銘打った場所にそのようなワーキングウェアで挑むのは少々常識に欠けると言わざるを得ないが、そういった非常識さを差し挟ませない堂々とした態度でもある。

ひょろり、と言っても病弱そうというわけでもなく、俺の同期の彼と比べてもそれなりに健康そうに見える。
まあ、技術部といった仕事の性質上、穴倉暮らしであることはある程度必然であろうから、体が強そう、というわけでもないのだが。
以下略



576: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/18(月) 21:10:25.63 ID:byJkiM+B0
白衣「はい、何でしょうか」

老提督「会議という割にいささか人数が少なすぎる気がするのだが」

老提督「選出した、とは書面で読んだが、それに今までの新しい装備や改修は、各鎮守府に書面で通達するのみだったのに、なぜ今回のモノだけは?」
以下略



577:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage]
2016/01/18(月) 21:11:06.10 ID:6NXnxAzCO
まだあったのこのクソスレ


578: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/18(月) 21:11:08.61 ID:byJkiM+B0
白衣は会議場内を一度見まわし場の雰囲気を察したのか、忙しなく動かしていた手元のノートパソコンへの操作をいったん緩めた。

白衣「それではまず、一つ、皆さんに質問があります」

そこから幾つかの操作を行い、会議開始の準備を整えたのだろう。
以下略



579: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/18(月) 21:11:47.61 ID:byJkiM+B0
白衣は相変わらず笑顔を浮かべながら、ノートパソコンと一緒に持ち込んだ紙の束を取り出すと、会場の全員に見えるように高く掲げてパラパラと捲った。
捲るスピードが速いのでその全てに目を通すことはできないが、それは受付でチラリと見た今日の出席者を記した名簿と似たようなものに見えた。

だが

以下略



580: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/18(月) 21:12:21.78 ID:byJkiM+B0
なるほど、見知った顔が多いわけだ。
会場入りした時、引っかかったモノが一つ解消した。

白衣は翁をちらりと一瞥し、翁が納得したように頷いたのを見て、再びノートパソコンの操作に移った。

以下略



581: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/18(月) 21:13:00.52 ID:byJkiM+B0
白衣「さて、それでは始めますが……。皆様はなぜ、艦娘の練度が99%で頭打ちなのか、考えたことがおありですか?」

ざわり、とうなじの辺りの産毛が逆立った。
そして追って来る、全身の鳥肌。

以下略



582: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/18(月) 21:13:31.63 ID:byJkiM+B0
白衣「その通り。数万トンの排水量を誇った鉄塊を再現するには彼女らが小さすぎるだとか、化身といえども厳密に言えば別物であるからだとか、推論は様々あります」

彼女らの体が持たないから。

最も有力なのはそれだ。
以下略



583: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/18(月) 21:14:04.31 ID:byJkiM+B0
離れた位置から鸚鵡返しの疑問の声が上がる。
そちらを見ると、スクリーンを照らし出す青色光にただでさえ白い顔を、更に白く染めた提督が呆けたような表情で白衣の言葉に聞き入っていた。

あちらも俺と同じものを見て、そして同じ考えに至ったようだ。

以下略



584: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/18(月) 21:14:57.26 ID:byJkiM+B0
白衣「私達はそれを突き詰めてみました。まず、基本的なアプローチから」

スクリーンの映像は、白衣の言葉と共にくるくると変わっていき、彼の言葉を補足する映像を次々と映し出す。

白衣「分かっていることは幾つかあります。
以下略



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