過去ログ - 【艦これ】艦娘「ケッコンカッコカリオコトワリ」 2
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◆p7uyiJsetI
[sage saga]
2016/01/23(土) 19:07:21.95 ID:MmhKlG4Y0
どんな風に夢が終わったかはわからない。
眼前の黒が何色ものノイズでかき乱される。
それが眩しいという感覚だ、と思い出すのに数瞬かかった。
夢を見た割には、眠りは深かったようだ。
本能的に強く瞼を閉じると、それが刺激になったのか、素早く脳が現状を整理し始めた。
ああ、そういえば倒れたんだった、と思い出すのにそう時間はかからず、体全体を包む柔らかい感触から、誰かがベッドに寝かせてくれたのかとわかった。
倒れた現場に居合わせたであろう吹雪と千代田には迷惑をかけたな、と、自然、彼女らの顔を思い浮かべながらゆっくりと目を開くと
老提督「おや、目が覚めたかね」
提督「……うげ」
想定だにしていなかった顔がそこにあった。
老提督「御挨拶だな」
提督「……すみません」
ベッド脇に寄せた椅子に、足を組んで座る壮年の提督。
膝の上には文庫本が置いてあり、まあ、状況を見れば彼が俺を見てくれていたのは疑うべくも無いことだが。
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