過去ログ - 【艦これ】艦娘「ケッコンカッコカリオコトワリ」 2
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641: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/23(土) 19:07:49.35 ID:MmhKlG4Y0
俺も男だ。
綺麗所に囲まれた職場にあって、目覚めた直後に好んで男性の、しかもごつい部類に入るであろう顔が見たいだろうか。
反射的に謝罪を口にはしたものの、正直、あまり良い寝覚めとは言えない。

とはいえ、想定していなかった顔を見たことで、一瞬、倒れている間に入院でもしたかと思い、体は起こさずに目だけを動かして周囲を見回す。
が、景色は朝毎に目にする俺の私室のものだ。
とすると、彼がここにいるのはどういうことか。

提督「何でいらっしゃるんですか」

老提督「君の部屋にいる理由は、君がそろそろ起きそうだ、と聞いたからで、君の鎮守府にいる理由は、君の艦娘達に呼ばれたからだ」

寝起きの頭だ。
多少言葉が砕けたところでお咎めも薄いだろうと投げやり気味にした質問は、いささか回転を伴った返球がなされた。

老提督「君は時々、言葉が足りないな」

提督「……すみません」

嗜めてくる男をちらりと横目で盗み見ると、視線は膝の上の文庫本に落ちたままだ。
意識こそこちらに向いているのだろうが、反面、俺の事などどうでもいいような態度にもとれる。
俺が起きそうだ、と聞いてわざわざ部屋を訪れたにしては、その姿勢は理屈に合わない気がする。


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