過去ログ - 【艦これ】艦娘「ケッコンカッコカリオコトワリ」　２
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643: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/23(土) 19:08:51.37 ID:MmhKlG4Y0
ふふ、と軽く笑いつつ、老提督は膝の文庫本を閉じる。
そしてベッドのサイドテーブルにそれを置くと、椅子をガタリと動かし、俺との位置を多少調整した。

老提督「随分な無茶をしていると聞く、と言ったろうが」

以下略


644: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/23(土) 19:09:20.00 ID:MmhKlG4Y0
老提督「……ふむ」

そう自覚した途端、全身が脱力感に支配された。
かろうじて挙げた右腕をそのまま両目の上に乗せしばらく動かずにいると、その向こうで鼻が鳴る。

以下略


645: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/23(土) 19:09:58.69 ID:MmhKlG4Y0
老提督「言っとらんよ、そんな事は」

提督「え？」

老提督「極秘などとは、言っていない。我々が勝手に、話すまいと判断しただけだ」
以下略


646: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/23(土) 19:10:27.88 ID:MmhKlG4Y0
話すべき者がいれば、当然聞く者も。
確かにそうかもしれない。

老提督「君はそこの辺りを勘違いしていたから、行き詰っていただけの話だ」

以下略


647: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/23(土) 19:10:56.08 ID:MmhKlG4Y0
彼は一言呟くと、組んだ膝を指で軽く叩きながら軽く首を捻り背後をちらりと見た。

老提督「そんな事、知らんよ。そもそも、君はまだ勘違いしているな」

提督「はい？」
以下略


648: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/23(土) 19:11:25.62 ID:MmhKlG4Y0
意味が、わからない。
ページに手をかけ、彼はもう一度こちらを振り返る。
しかし、こちらを見る視線は今までの呆れたような雰囲気ではない。
後進を教え導こうとする、責任感の宿った目だ。

以下略


649: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/23(土) 19:11:52.78 ID:MmhKlG4Y0
老提督「だから、終わっていないというんだ。まだ何も始まってすらいない」

提督「は！？　それは一体」

老提督「偏屈ジジイから、最初で最後のおせっかいだ」
以下略


650: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/23(土) 19:12:18.42 ID:MmhKlG4Y0


　―　―　―



651: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/23(土) 19:12:46.96 ID:MmhKlG4Y0
老提督「単純な話さ」

前置きはしたものの、話したところで無駄な事だとも思う。
その答えを、既に彼女らは持っている。
きっとここの提督も、目覚めた前後で気付くだろう。
以下略


652: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/23(土) 19:13:30.45 ID:MmhKlG4Y0
今日はここまで。
またしばらく間が空くと思われます。すみません。

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