過去ログ - 【艦これ】艦娘「ケッコンカッコカリオコトワリ」 2
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633: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/23(土) 19:03:54.88 ID:MmhKlG4Y0
老提督「さて、私が知っていることもそろそろ尽きてきたか。あとは話すこともそうは無い」

あと一つ、この鎮守府が拗れた原因を翁は知っている。

が、それはこれからここの提督と彼女らがどうにかしなければならない事で、翁が口を出してはならない問題だ。
以下略



634: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/23(土) 19:04:26.29 ID:MmhKlG4Y0
中ほどの席から、赤城が心配そうに球磨に呼びかける。
翁は知る由もないが、赤城はプールサイドでの激昂を思いだし呼びかけたのだが、それに応じた球磨の語調は、自身が言うとおり非常にフラットなものだ。

球磨「なら、一つ聞きたいクマ。相手がどの艦までかは知らないけど、じいちゃんの相手はそれの事をきちんと知ってるのかクマ? 知ってるとするならじいちゃんの相手はなんて」

以下略



635: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/23(土) 19:04:56.67 ID:MmhKlG4Y0


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636: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/23(土) 19:05:27.33 ID:MmhKlG4Y0
葬儀は身内と親しい間柄のみで、とてもしめやかに行われた。
元々、体が弱かったこともあった。
更に、近頃は特に体調を崩しやすくなっていたらしい。
そして最後は艦隊の作戦中に倒れ、そのまま帰らぬ人となったそうだ。

以下略



637: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/23(土) 19:05:57.48 ID:MmhKlG4Y0
通常であれば、妖精や施設の加護で提督の身体に極力負担をかけないように運営していくものなのだが、彼はそれら加護があってもなお身体に強い影響があったらしい。
結果、病弱な彼の体は鎮守府で生活すればするほど、弱っていったようだ。

提督が死ぬ。
それ自体は、戦時下である鎮守府では無いことではない。
以下略



638: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/23(土) 19:06:23.55 ID:MmhKlG4Y0
彼は得難い友人だった。
彼の方からしても俺の事をそう思っていてくれたらしく葬儀にも呼ばれ、その後しばらくは、いや、今も俺の気持ちには穴が開いている。
が、同時にその穴の壁面にこびりついた思いもある。

彼の葬儀後、俺はなお、仕事にのめり込んでいった。
以下略



639: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/23(土) 19:06:54.66 ID:MmhKlG4Y0


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640: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/23(土) 19:07:21.95 ID:MmhKlG4Y0
どんな風に夢が終わったかはわからない。
眼前の黒が何色ものノイズでかき乱される。
それが眩しいという感覚だ、と思い出すのに数瞬かかった。
夢を見た割には、眠りは深かったようだ。
本能的に強く瞼を閉じると、それが刺激になったのか、素早く脳が現状を整理し始めた。
以下略



641: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/23(土) 19:07:49.35 ID:MmhKlG4Y0
俺も男だ。
綺麗所に囲まれた職場にあって、目覚めた直後に好んで男性の、しかもごつい部類に入るであろう顔が見たいだろうか。
反射的に謝罪を口にはしたものの、正直、あまり良い寝覚めとは言えない。

とはいえ、想定していなかった顔を見たことで、一瞬、倒れている間に入院でもしたかと思い、体は起こさずに目だけを動かして周囲を見回す。
以下略



642: ◆p7uyiJsetI[sage saga]
2016/01/23(土) 19:08:16.46 ID:MmhKlG4Y0
とはいえ、視線は下がったままで、加えて口調も感情が読み取りにくい一本調子。
機嫌が悪いようでもあり、そうでないようでもある。
この人の性格からして、恐らくわざとそういう態度に固めているのだろうが、そうするとその意図は何か。

提督「しかし、呼ばれたって。……ああ、よりによって」
以下略



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