過去ログ - 京介「別れよう」 あやせ「え……」
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398:名無しNIPPER[saga]
2015/06/08(月) 20:22:49.16 ID:4o0aNazTo
秋美「行きたい所はたくさんあるんだ〜。ショッピングでしょ! 映画館でしょ! あとレストランとかカフェも良いよね!」
京介「お前にしちゃ随分普通だな。もっと奇抜な物を考えてるかと思ってたよ」
秋美「そこはほら、あたしだって女の子ですから、やっぱり記念すべき最初のデートは思い出に残る物にしたいって訳」
京介「分かってるとは思うが今の俺は貧乏だからな。あんま奢ったりとか出来ねーぞ?」
秋美「そんなの承知の上だよ! ほんと高坂は甲斐性無いなぁ〜」
京介「お前さあ、俺には名前で呼べって言って、自分は名字で呼ぶんだな」
秋美「んん? あー、そっかそっか。あたしにとっては高坂ってずっと高坂だったから、これが一番しっくり来るんだよね〜」
京介「それじゃ俺もお前の事は櫻井って呼ぶな」
秋美「わー、待って! 待って! 呼ぶ、呼ぶから!」
スウハアと深呼吸してる秋美。柄にもなく緊張してやがる。
秋美「その、きょ、京介……?」
京介「……おう」
やっべ、上目遣いとか卑怯だろ! 秋美は元々非常に顔立ちが良いから、それでこの仕草とかキュンキュン来るっての!
秋美「あ〜、いま照れたでしょ! ね、ね、照れてるよね!?」
京介「うっせ。先行くぞ櫻井」
言い捨てて歩き出す俺。秋美は慌てて追いかけて来る。
秋美「ちょ、冗談だから! 待って! ごめんって京介〜!」
京介「こっちこそ冗談だって。ほら行こうぜ、秋美」
秋美「うん! ……へへ、なんだか名前で呼び合うのって照れるね」
追い付いた秋美と横に並び、そのままショッピングモールに向かう俺たち。距離は近いけど手を繋ぐ事はない。なぜならこれは恋人「ごっこ」でしかないからだ。
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