66:名無しNIPPER[saga]
2015/05/24(日) 13:00:07.47 ID:qi3i4qqX0
エイラ「そ、ソーダッタノカ……」
正直言って、どこから整理すればいいか分からないエイラであった。
サーニャ「元はといえば私がエイラとの約束を破ってしまったから…… ごめんなさい」
エイラ「た、確かに遠回りしたのは…… その、ダメだと思うケド……」
エイラはどういう風に声をかければいいか分からずに、言い淀んで視線をキョロキョロと動かす……
ふと、入り口から二人を窺う面々の姿が目に入った。そこには喧嘩していたらしいシャーリーとルッキーニもいる。
サーニャがあの二人の問題を解決していたのなら、そしてエーリカとバルクホルンのも―― それなら、サーニャの頑張りを無下にして責め立てるのはあんまりだろうとエイラは思った。
サーニャ「あの…… 私、みんなに迷惑かけているから、みんなの為になりたいと思って…… ごめんなさい」
エイラ「サーニャ……」
申し訳なさそうに顔を伏せるサーニャ。
それを見てエイラはいたたまれなくなった。
そして一つ決心をして、深呼吸して、声を張り上げた。
エイラ「サーニャ、ごめんっ!」
サーニャ「エイラ?」
エイラ「私はサーニャを疑っていた! 私のことなんか嫌いなんだろうって…… でも、サーニャはみんなの為になろうと頑張っていたンダ! それを知らずに私は――」
サーニャ「私もエイラに何も言わずに勝手に遠回りして、ごめんなさい!」
エイラ「もうそれはイインダ! こうしてまた再会できたんだからナ…… あの、サーニャ?」
サーニャ「なに……? エイラ」
エイラ「それじゃ、前に私に言ってくれた言葉って――」
サーニャ「あの…… あの時はその言葉を言ったらどんな風になるんだろうって思って…… それでエイラに言ってしまったの。混乱させてごめんなさい」
エイラ「わ、私をからかったノカ!?」
サーニャ「そ、そんなわけじゃ…… でも、そういう風に見えたよね……」
エイラ「い、いや…… そんなことないゾ! それに、サーニャは今のままだって充分ダ!」
サーニャ「そう、かな……」
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