過去ログ - 鳥海「司令官さんが木曾さんを冷遇している?」
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15: ◆xedeaV4uNo[saga]
2015/05/25(月) 23:13:50.77 ID:UmNdKB6D0


 広大な海洋と比べると私たち艦娘であれ深海棲艦であれ、スケールで言ったら海岸の一粒の砂のようなものです。
 だから位置が分かっていて勇んで出撃したとしても、すぐに会敵できるわけじゃありません。
 仮にすぐ遭遇したとすれば、それはもう敵が間近に迫ってきてしまった時ぐらいで、いきなり窮地に追い込まれてるような状況です。
 ですので、私たちもすぐには接敵はできません。
 現在は巡航速度で指示された海域に向かっていて、会敵予定時刻は十四三○から一六○○。相手も動くのであくまで目安としてです。

島風「鳥海さん、もっとスピードだそうよ。敵に逃げられちゃうよ?」

鳥海「燃料がもったいないからやめてください。それに逃げるつもりがあるなら、こちらに見つかった時点でそうしてますよ」

 島風さんの提案を却下する。
 戦意が高いのか、単に鎮守府で評判のスピード狂っぷりを発揮しつつあるのか、ここまで来ると区別がつかないところです。

木曾「ははは、なかなか苦労しそうだな」

 木曾さんがこんな調子で話しかけてくる。
 さすがに無言のまま行軍というのは、余計な緊張感を生むだけのような気がするので程々のおしゃべりは最初から容認しています。
 ここが勢力圏内というのも大きいです。もっとも深海棲艦は私たちの常識が通用しない相手だから、勢力圏内であっても本当に安心はできませんが。

鳥海「もう少し厳しくしたほうがいいのでしょうか?」

木曾「どうかな。そこんとこは旗艦によってまちまちだし、見張りを疎かにしてなきゃいいんじゃないか?」

 確かにそれはその通りかも。今は艦隊上空を水偵が一機飛び回っていて、もう一機が進路上を先行して進んでいた。
 駆逐艦の子たちも対戦哨戒を続けてきた経験から、何か話していても本当の意味では気を抜いていないのが分かる。
 ……それにしても、ここは海上。木曾さんに司令官さんの話を聞くには絶好の場所かもしれない。





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