過去ログ - 鳥海「司令官さんが木曾さんを冷遇している?」
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◆xedeaV4uNo
[saga]
2015/07/04(土) 22:29:36.10 ID:v39mJZCC0
提督「まったく……俺のせいなのになんでこんな……」
鳥海「司令官さんのそういうとこ、よくないと思います」
鳥海は真顔だった。
鳥海「一人だけで背負いすぎなんです。確かに司令官さんは鎮守府の責任者で、ここで起きることに責を負う立場なのは分かります。それでも原因の全てを引き受けるなんて……」
提督「責任が負えないなら提督なんてのは必要なくなる」
鳥海「それはそうかもしれません。でも結局は司令官さんに押しつけてるだけじゃないですか。木曾さんのことだってそうです。もし誰かが初めから木曾さんに真実を伝えていれば……」
提督「それは……難しいだろ。俺自身、木曾と向き合うのが怖くて仕方なかったんだぞ? 実際、何ヶ月も中途半端なまま避けてた」
鳥海「だからなんです! 司令官さんが辛いなら私たちがやらなくっちゃいけなかったんです……」
鳥海はあの時のことを本当に知ってるわけじゃない。だからこそ言えるのかもしれない。
鳥海「――もっと私たちを頼ってください。そんなに頼りないんですか?」
提督「十分に頼ってるさ」
鳥海「それならもっと頼ってください。甘えてください」
提督「くくく……ダメ人間まっしぐらだな」
自然といつもの笑い方が出てきた。それはそうか。今やこれは俺の切り離せない一部分なのだから。
鳥海「私はそんなつもりで言ってるんじゃありません」
提督「分かってるよ。分かって言ってるんだ」
少し怒った様子の鳥海に本音を伝える。
提督「怖いんだ。俺は木曾に一番気を許してた。だけど、あいつは沈んでしまって……そういうやつほど俺の前から消えてしまうんじゃないのかって」
鳥海「……でも木曾さんは戻ってきました。そして私たちは誰も消えてません」
提督「そうだな……なあ、鳥海。頼ってなかったら、こんな弱音なんて吐いてないよ」
鳥海の表情から怒りが消えて、代わりに動揺したようだった。
提督「そして、こうも思ってたんだ。言わずとも分かってほしい、伝わってほしいと。これは甘えだ。伝わるかも分からないことを伝わってほしいと欲しいと思ってるんだ。ちゃんと頼ってるし甘えてるよ」
鳥海「……はい」
提督「これ以上はまだ怖いんだ。分かってほしい」
本当に甘えてないなら、こんなことは言えない。
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