過去ログ - 鳥海「司令官さんが木曾さんを冷遇している?」
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253: ◆xedeaV4uNo[saga]
2015/07/04(土) 22:30:36.09 ID:v39mJZCC0



提督「……話を戻そうか。多摩はすぐにでも営倉から出すとして、問題は木曾か。今回のことは鎮守府内ではどう伝わっているんだ?」

鳥海「木曾さんが司令官さんに暴行して、それを止めるために多摩さんが止めたと。動機は不明のままです」

提督「なるほど。となると営倉から出す前に根回しをしないと、今度は木曾が危ないか」

今のところ木曾が提督に暴力を働いたという事実しかない。

南一号作戦以前からいた艦娘なら事情を知ってるからあまり問題にはならないはずだが、それ以後に加入した艦娘たちは別だ。

特に金剛型にはきっちり説明しないと面倒な事態になりそうな気がする。

この機会に全てを話したほうがいいだろう。なまじ隠してしまうと誤解を生む。

……そもそも、それこそが発端だったのではないか。木曾を避け続けた結果、彼女は俺を疑い、こじれた。

提督「鳥海、メモはあるか? 今から集めてほしい艦娘を書くから、グループごとに分けて呼んできてほしい――」

頼ってほしいと言われたのは忘れてない。

提督「――のと、その場にも立ち会ってほしい。場合によっては助け船を頼む」

鳥海「分かりました。姉さんたちには私から伝えましょうか?」

提督「……そうだな。任せていいか?」

鳥海「はい、お任せください!」

したためたメモを渡すと、鳥海は鞄から別の紙封筒を出す。

鳥海「それと……木曾さんから預かってました」

内容を確認してため息をついた。

提督「……解体処置の自己申告か」

鳥海「どうするつもりです?」

提督「どうすると思う?」

封筒を鳥海に返す。この時点で受け取らないという意思表明にはなっているのだが。

鳥海「木曾さんの行為は本来許されるものじゃありません。でも何があったのかを知ってしまうと……これは事故だったんだと思います」

提督「事故か?」

鳥海「ええ、事故です。事件なんかじゃありません」

医者とのやり取りを聞いてたのだろうか、とふと思ったがどちらでもよかった。

鳥海は、俺の秘書艦はこう言えるやつなんだと分かったから。

鳥海「善意と後悔のすれ違いが生んだ悲しい事故です……私は木曾さんに恩義を感じています。あの人は初めて旗艦として出撃した時に色々と助けて頂いているので。そして私たちに欠いてはいけない人だとも確信しています」

立ち上がると木曾の申告書を破いた。何度も何度も。

鳥海「もし司令官さんが木曾さんを罰するつもりでいたなら私も一緒にお願いします。これで私にも責任が生じました」

提督「いいぞ……くくく……そうこなくっちゃ」

やっぱり頼ってないなんて間違いだ。でなければ、こんなにいい気分にならない。

提督「それでこそ俺の秘書艦だ」






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