過去ログ - 鳥海「司令官さんが木曾さんを冷遇している?」
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◆xedeaV4uNo
[saga]
2015/05/30(土) 08:07:42.03 ID:oqyyM+FJ0
遠目にも撃ち合いをしてるのが見える。
島風さんがへ級の左前方を行き、潮さんはさらに右後方から挟撃する形で追っている。
こちらは缶を全力で回してるけど、へ級の速度は最低でも32ノットは出てるようで少しずつしか距離が縮まっていかない。
連携を取れるのなら別にそれでも構わなかったのだけど……そんなこと今更考えてもどうしようもないのに。
とにかく左右交互に主砲を発射していく。
海面を叩くばかりで挟叉も至近弾も得られない。それでも、せめて行き足を鈍らせることぐらいできれば。
何度も射撃を続けてる内にへ級に閃光が走って、遠目にも分かるほど激しく燃え上がりだした。
弾着の間隔から見て、島風さんか潮さんの砲撃が当たったに違いなかった。
それでもなおへ級の足は鈍らない。
鳥海「まだ動く……!」
あれだけ炎上してるくせに!
逆に島風さんにも命中の閃光が走り、艤装の欠片が飛ぶのが見えた。
あれは中破か大破か、ここからでははっきり分からない。
ヘ級A「死ネバ痛ミモナクナルゾ!」
盛んに燃えてるのに、その声は明瞭だった。
止められない。嫌な予感が頭を過ぎる。
巨大な水柱がへ級の艦首と中央部に突然上がった。へ級の何倍もの高さに上がった二つの水柱は大量の怒濤になってへ級の艦体を覆い隠す。
水柱が収まった時にはへ級の体は三つに分断され、急速に海中に引き込まれ始めていた。
おそらくは酸素魚雷。たぶん島風さんが大破前に放っていて、それが命中してくれたんだ。
へ級A「ヒメニ伝エテクレ、立派ニ戦ッタト……」
ヒメ……聞き間違いでなければ姫?
ヲ級やタ級を指してるのか、それとも別の?
もっとも本当に意味のある単語かは分からない。
灰とバットがどうこう言ってるような相手なんだから、逆にかく乱を狙ってる恐れもある。かく乱を考えるのかどうかも定かとは。
……今考えないといけないのは、そんなことじゃないでしょうに。
鳥海「潮さん、付近の警戒をお願い。それとよくやってくれましたね」
彼女は今回の戦闘で目立った活躍はできなかったけど、こちらの指示に従って的確に動いてくれていた。
潮さんみたいな子となら何かと動きやすいので、私の中で彼女への評価が上がります。
潮「いえ、私なんか……あの、島風さんは大破みたいです」
鳥海「分かりました」
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