過去ログ - いろは「どうして女の子の制服着てるんですか」八幡「……何でだと思う?」
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72: ◆bU0CD2Homw[saga]
2015/05/29(金) 23:48:13.13 ID:lUJDixGP0

「そんなことを、皆まで言わせないでもらえるかしら」


「……せめて、電気を消させてくれ」
以下略



73: ◆bU0CD2Homw[saga]
2015/05/29(金) 23:48:40.73 ID:lUJDixGP0


 眼下の街明かりと、ぽつりぽつりと瞬きだした星空だけが照明代わりだった。

 暗闇に沈む校舎に、無言で佇む俺と雪ノ下。
以下略



74: ◆bU0CD2Homw[saga]
2015/05/29(金) 23:49:24.37 ID:lUJDixGP0

 ユニフォームとは、日本語で言うところの制服である。

 ならば、完全に和訳したユニフォーム交換とは、すなわち制服を取り替えっこすることなのだ、というのが、開会宣言を担った雪ノ下選手の言だった。

以下略



75: ◆bU0CD2Homw[saga]
2015/05/29(金) 23:49:54.16 ID:lUJDixGP0

「これが本当だとしたら、あなたはどうする?」


「別にどうもしねーよ。意外だなって思うだけだ」
以下略



76: ◆bU0CD2Homw[saga]
2015/05/29(金) 23:50:29.60 ID:lUJDixGP0

「……そういう感じの話、由比ヶ浜ともするのか?」


「そういう感じとはどういう感じかしら。比企谷くんも文系の端くれなら、もっと分かりやすく表現してもらえないかしら」
以下略



77: ◆bU0CD2Homw[saga]
2015/05/29(金) 23:51:10.39 ID:lUJDixGP0

 雪ノ下が誰に対して何を思おうと、それこそ雪ノ下の勝手ではないのか。

 たった半年同じ部活だったというだけで、雪ノ下にとっての唯一の存在になれたとでも思ったのか。

以下略



78: ◆bU0CD2Homw[saga]
2015/05/29(金) 23:51:49.24 ID:lUJDixGP0

「さっきはうやむやにされてしまったけれど、もう一度聞かせてもらうわ。私の制服を着た感想はどうかしら」


「どうって言われてもな……」
以下略



79: ◆bU0CD2Homw[saga]
2015/05/29(金) 23:52:20.83 ID:lUJDixGP0

 小さな子供は思ったことをすぐ素直に口に出してしまう。

 髪の毛が薄いおじさんを見て『この人ハゲてるー!』とか、ちょっと若作りしてる感が出てるお姉さんに『おばさん』とか、俺を見て『この人目つき悪くね?』とか。

以下略



80: ◆bU0CD2Homw[saga]
2015/05/29(金) 23:53:05.49 ID:lUJDixGP0

 すると、雪ノ下が小さくおかしそうに笑ったのが聞こえた。


「……こういう特殊な状況になったら、普段と違う私になれるのかもしれないなんて思っていたのだけれど、あなた相手だと部活中と大差ないわね」
以下略



81: ◆bU0CD2Homw[saga]
2015/05/29(金) 23:53:34.77 ID:lUJDixGP0

 こんな奇妙なイベントが起こることは今後ないだろうし、もちろん自分から起こすつもりはない。

 同じ場所で、同じ人間と同じ経験を共有できるのは、人生でただの一度きりしかないのだ。

以下略



82: ◆bU0CD2Homw[saga]
2015/05/29(金) 23:54:22.74 ID:lUJDixGP0


「うっす」


以下略



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