過去ログ - 照「明日もし、あなたか私が壊れても」
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20:名無しNIPPER[saga]
2015/05/25(月) 01:12:30.40 ID:gts+G51j0


PLLLLLLLLLLLLLLLLLLLL


照「はい、宮永ですが」

宮永母『あ、照。菫ちゃんと仲良くやってる?』

照「お母さんか。菫ならそこで牌譜読んでるよ」


寮。定期的に来る、母からの電話の日だった。


宮永母『で…照、調子はどう?』

照「どう、って…いつも通り。ただ脳をフル回転させてるから、糖分が必要で最近はお菓子ばっかり食べてる」

宮永母『うーん、それなら照は大丈夫なのかしら?こればっかりは、人によってその耐性が違うから…』

宮永母『でも、あなた不器用だからねぇ…。ともかく、ほどほどに力加減しなさいよ』

照「……………」


まただ。また母は良く分からないことを私に言う。

私に手加減しろというのか?咲のように、勝てる相手に花を持たせてやって。

今の私ならば確かにそれも可能かもしれないが、断じてそんなことはしない。

咲、か…。今、咲は一体どうしているのだろう。元気でやっているだろうか。麻雀は続けているのだろうか。

思えば、咲はいつも私の後を付いてきた。麻雀を始めたのも、私が始めたからだった。

それなのに、いつの間にか咲は私を追い抜いて。手加減されて…。悔しくって…。

今こうして、高校生としての頂きに立ったのに、何故か…達成感がいまいち得られなくて…。


宮永母『…あ、そうそう。今度咲があなたを訪ねてくるって。迎えに行ってあげたら?』


私の考えを見透かすような言葉を、電話越しの母は話す。



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