499:名無しNIPPER[saga]
2015/05/26(火) 05:09:26.87 ID:5Odf4h8ko
あらた(しまった!これじゃお尻の穴どころか……)グイグイ
ももこ(うぅ……離すっすー!)グイイ
健夜の手から逃れようとあらたとももこが奮闘するも、三十路手前の腕力には敵わない。
照(まずい……!この状況……!)タタタ
あらたたちの背後には照。作戦では咲、灼、照の順で攻撃し、記憶封じで回避したタイミングを狙う手はずだった。
記憶のない状態で攻撃を無効化できるのは一度きりであり、二度目は普段以上のダメージを与えられるからだ。
そのため、封じた記憶が戻るまでの数秒間に二度目の攻撃を仕掛ける必要があった。
咲の攻撃を記憶封じで防いだ場合の二度目が灼。灼の攻撃を防がれた場合の二度目が照、という作戦……。
しかし、灼の攻撃は塞の能力によって止められた。
つまり照の攻撃は『一度目』になり、〔連続妄想(コークスクリュー)〕は記憶封じで無効化されてしまう。
エイスリン「!」カキカキ
エイスリンが焦りながら周りのメンバーを動かしてあらたを解放しようとするが、灼の攻撃から数秒以内のタイミングを狙って健夜に向かう照の方が早い。
照「!!」タタタ
憧(…………終わった……)
ゆみ(この機を逃せばもう……)
全体を見渡す参謀の2人が観念する。この作戦は失敗だと。
照(ここまで来て……)タタタ
咲「…………っ!」ダッ!
照(え)
咲「と、まって……!」ガシッ!
照(咲……)
諦めムードが漂う中、動いたのは咲だった。
照の右腕を必死に抑え、攻撃させないようにする。
咲「ぐぐ……ぐ……」
照「っ……」グッ!タタタ..
咲「あっ……」
けれど、抑えられたのはほんの1秒程度。咲1人ではエイスリンの強制力を抑え込めるはずもなかった。
咲「うぅ……」
健夜「………………」
健夜が照を見つめ、待つ。
照の〔連続妄想(コークスクリュー)〕を凌げば、勝利は目の前だ。表情には焦りは全くない。
反して、とてつもない威力の竜巻を右腕に纏っている照の表情は暗い。
照(ダメだ……止まらない!)
健夜「……………」
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