過去ログ - 照「続・百合妄想士たちの戦い」
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533:名無しNIPPER[saga]
2015/05/26(火) 05:59:12.90 ID:5Odf4h8ko

【和の部屋】

和「同じクラスの美紀ちゃんなんですけど、貴美子ちゃんを見る時の目がキラキラしてるんです!きっと体操服とかの匂いを嗅ぎたいと思ってるはずです!」

健夜「そうなんだ?」

和「はい!今日なんて着替えの時間で2回も貴美子ちゃんの前を通りましたし、私が見た限りでは5回は貴美子ちゃんの顔を見てました。秒数までは把握してませんけど、クラスで一番見つめてるはず!」

健夜「そういう時は、貴美子ちゃんの後ろに誰もいない位置取りになるようにすれば正確なデータがとれるよ。後は美紀ちゃんの視線の角度がわかりやすいように白い壁を背にしてもらうとか」

和「なるほど!その位置で視線の方向を把握するんですね!」

健夜「そう。上の方ばっかり見てるなら髪型を気にしてるってことで、家でひっそりと髪型を真似てるかも……な妄想できるよ」

和「……アリですね。貴美子ちゃんと同じヘアゴムをネットで探していて、画像を見ているうちに貴美子ちゃんを想って……」

健夜「いいね」

和ちゃんと話すのは楽しい。

内容はいつも百合妄想で、普通は小学生とするような話じゃないかもしれないけど。

和「あ!ということは……同じヘアゴムを買った美紀ちゃんは、そのヘアゴムをある程度使い古した風に汚してから貴美子ちゃんのとすり替えるという狙いでは……」

こうしてたまに和ちゃんの家に来て喋るようになったのは、私が本屋さんで百合姫を購入しようとしていたところを原村恵さんに見られ、私が百合妄想士だと知られたことがきっかけだ。

原村さんがリリーブライドの会長だと知っていた私は、名前が知れて目立つことを恐れ、原村さんの記憶を操作して忘れさせようとした。

しかし彼の記憶を視た時、百合への凄まじい情熱を知った。

今まで出会った中で、最も百合を愛している人間。

その気持ちは私も負けてない。当時も私はそう思った。

でも私はずっと百合好きであることを隠し、ただ1人で楽しんできた。百合を素晴らしいと思っているのに、胸を張って公言することはなかった。

百合妄想士だとバレて戦いを申し込まれた時は、倒したあとに私に関わる記憶を封じた。

だから私には百合について話せる知り合いはいない。そしてそれが当然だと信じて疑わずにいた。

でも原村さんは男性でありながら百合を愛する組織を立ち上げ――公にしていないとはいえ――百合文化をさらに発展させようと奮起していた。



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