537:名無しNIPPER[saga]
2015/05/26(火) 06:03:57.86 ID:5Odf4h8ko
健夜「……学校で体調を崩す男子が増えたようです」
恵「……和の影響か」
健夜「おそらくは。百合妄想士ではない子たちも百合である、という思いがあるからでしょう。程度は軽く、女性が幻滅するほど鼻水が垂れ流しになるくらいですが」
恵「……………全て私の責任だ。私が百合教育などしたせいで……」
原村妻「あなただけのせいじゃないわ。私だって同じよ」
健夜「……そんなことはありません。教育に使われた書籍は女性しか出てこない作品ではなく、共学が舞台の作品が多めだったり、女性同士であることが障害になるストーリーのものもありましたし、普通の異性ものもあった。女性同士以外は全て拒むような教育ではないはずです」
恵「いや、それでもだ」
原村妻「…………どうしたらいいのかしら……百合を取り上げて解決する問題ではない……」
健夜(そう。それでは奪われたという感情が爆発するかもしれない。となれば異性同士で結婚したお2人が悪という理屈になる危険性がある)
健夜(それが行き過ぎて、異性婚によって自分が生まれたことが百合を穢したとなれば……自分の存在が消えてなくなることが百合……なんて考えて……)ゾクッ
健夜「………………」
健夜(……和ちゃんがいなくなる……?)
和『今日学校で調理実習があったんです!だからこれ……どうぞ!美味しいうちに健夜さんに食べてもらいたくて走ってきちゃいました』ニコッ
健夜(っ……そんなの……嫌!)
いつしか私は、和ちゃんを妹のように大切に思っていた自分に気付いた。
……絶対守りたいと思った。
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