540:名無しNIPPER[saga]
2015/05/26(火) 06:09:02.58 ID:5Odf4h8ko
咏「ん?どこ行くんすか?」
健夜(…………ごめんね)
私は気付かれないように宮永咲の記憶を視た。そしてその記憶の中、宮永咲と過ごす和ちゃんを見て違和感を覚えた。
健夜「!!」
健夜(これは……明らかに宮永咲に好意をもってる…百合の記憶は封じたはずなのに)
健夜(……いや、本質的に女性に恋をするということは全く悪くはないけど……記憶を封じられてなお百合に惹かれるのかな……)
健夜(でも……それ以外にも気になるのが、宮永咲の反応……。途中までは和ちゃんと相思相愛のような感情を持っていたのに、それを追い越すかのように宮永照への感情が膨らんでいる)
健夜(一体何故……)
その疑問は解決することはなく、私の中に残り続けた。
それから数週間後、儚可憐女学院として活動していた時にある情報を入手した。
リリーブライドが西の連合軍と大規模な戦闘を行うという話。
今までにない規模の戦いということで、直接は関係のない私だったけど、そこに至った経緯や結末がどうなるかが気になった。
とはいえ、私は参加するつもりもなければ見物するつもりもない。東西決戦当日は実家でゆっくりしようと思っていた。
しかしそこに待っていたのは、とてつもない偶然。
和「…………」
リリーブライド会長の娘として狙われることを考慮した結果、リリーブライドの人たちは和ちゃんを県外へと連れ出したのだが、その場所がなんと私の地元だったのである。
本当に驚いた。こんな奇跡のような可能性があるのかと。
しかし、今の和ちゃんは私のことをプロ雀士としてしか知らないことになっているため、気安く話しかけることもできない。
でもこのまますれ違ってしまうのはあまりにも味気なく、寂しい。
そう思った私はつい、和ちゃんの記憶を視てしまった。
封じた記憶は大丈夫なのか、宮永咲から見た和ちゃんではなく、本人がどう感じ、どう過ごしてきたのか……無性に知りたくなったから―――
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