20:名無しNIPPER[saga]
2015/05/27(水) 00:32:19.17 ID:H3WN2z1p0
§
浜風「あれからあの展示は定期的に為されました」
憲兵「そうだな。連日美術館が遊園地のジェットコースター並の人気を得たという異常事態だった」
21:名無しNIPPER[saga]
2015/05/27(水) 00:44:24.03 ID:H3WN2z1p0
浜風「しかし、彼はもう展示をやめるらしいです」
憲兵「どうして?」
浜風「もう必要ないと言っています」
22:名無しNIPPER[saga]
2015/05/27(水) 00:54:00.59 ID:H3WN2z1p0
浜風「いいえ。お金ではないようです」
憲兵「金じゃない?」
浜風「………それと次の目的地はこの道でいいんですか?」
23:名無しNIPPER[saga]
2015/05/27(水) 01:18:44.04 ID:H3WN2z1p0
浜風「良い作品とは模倣される運命にあります。そして、それほど浸透したというなら芸術家がその止まり木に留まる理由もないということです」
憲兵「飢えでやせ細った首元から飛び出ていたものは丸い四角形という珍しい形の錠だった。あんなもの見たことないな」
浜風「餓死していましたね。模倣というのは概してその質が下がっていくものです。二つの点で劣っています」
24:名無しNIPPER[saga]
2015/06/25(木) 02:56:12.19 ID:NCr5qbOP0
憲兵「面倒なことになったな。というかこれはどうするべきなんだ」
浜風「どうしたいですか」
憲兵「取り敢えず死体は回収しなければならん。この錠から持ち主を特定して、そこの提督を不法投棄の罪でしょっぴくか」
25:名無しNIPPER[saga]
2015/06/25(木) 03:09:23.57 ID:NCr5qbOP0
憲兵「じゃあ、一体この死を誰に帰責すべきなんだ。あの芸術家か」
浜風「現状難しいと思います。一応彼は艦娘の生存を保証してましたから」
憲兵「それでも、あんな展示品をしてたら裁かれるだろうよ」
26:名無しNIPPER[saga]
2015/06/25(木) 03:18:10.89 ID:NCr5qbOP0
憲兵「面倒だな。となると、引き取った鎮守府を調べ上げて、この特殊な五十鈴の有無を確認するしかないのか」
浜風「それは随分と大変なことです。本部の許可を得なければならないでしょう」
憲兵「やってやるさ」
27:名無しNIPPER[saga]
2015/06/25(木) 03:22:22.27 ID:NCr5qbOP0
§
浜風「報告書が提出されました」
憲兵「まさか、あの腰の重い本部を説得して多額の支援金までかっぱらってくるとはな。それで結果は?」
28:名無しNIPPER[saga]
2015/06/25(木) 03:36:29.49 ID:NCr5qbOP0
浜風「その場の勢いで引き取っただけのところも大きいのでしょう。だから愛着も持てず手放すといったようです」
憲兵「どうだ。罰を与えれると思うか?」
浜風「数が多すぎます。一斉検挙すると鎮守府の機能が停止しかねません。事情の性質から考えてそのリスクには見合わない判断されて、恐らく黙殺されると思います」
29:名無しNIPPER[sage]
2015/06/25(木) 08:50:26.65 ID:Pvlko3Qc0
最近の出来はがっかりだなぁ……
面白いうちに畳んで欲しかった
ともあれ乙
29Res/17.16 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。