過去ログ - 千早「みんなと笑って過ごしたくて……か」
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23: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/05/26(火) 20:59:32.94 ID:baGQKCcJ0
痛みが酷くて、春香になんと言えばいいのか上手く思いつかなかった。

「大丈夫よ、気にしないで……」

私の手に春香の温かい涙が何度も流れる。

「春香が無事なら、いいの……」

「間違ってたんだね……」

「え?」

「私の選択が、間違ってたから……こんなことに」

「そんなこと……」

「ううん、千早ちゃん。私がちゃんと話し合って、もっと千早ちゃんの気持ちを理解できてたらこんなことには……それに」

春香の手に力がこもる。

「……私の家に、電話でね……千早ちゃんに謝れって、何度かあったの……それを無視しちゃったから、罰が当たったんだね」

「……嘘……どうして、そんな大事なこと言ってくれなかったの」

「言えないよ……言えない。ごめんなさい……」

春香はその日から、私に甲斐甲斐しく付き添うようになった。
寄りを戻したわけではなかったけれど、春香は退院してからも何かと世話を焼いてくれて、私の家で泊まっていくことが多くなった。




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