過去ログ - 安部菜々、魔法少女になる。〜PROJECT G4〜
1- 20
24: ◆2YxvakPABs[saga sage]
2015/05/26(火) 22:31:51.61 ID:6BW4cku00

『魔女の消滅を確認したよっ! やったねナナちゃん』

 ウサミングハートが歓喜の声をあげる。
 魔女が消滅したことにより、周りにはびこっていた使い魔たちは自然消滅。妨害もなくなった千佳は、ツインテールを後ろになびかせながら菜々の元へと走ってきた。
以下略



25: ◆2YxvakPABs[saga]
2015/05/26(火) 22:33:13.76 ID:6BW4cku00

「菜々ちゃん。シンデレラジェムを出して?」

「……はい」

以下略



26: ◆2YxvakPABs[saga sage]
2015/05/26(火) 22:34:05.97 ID:6BW4cku00

『そのカードは、僕で使えるよ』

「え? 使える?」

以下略



27: ◆2YxvakPABs[saga sage]
2015/05/26(火) 22:35:00.56 ID:6BW4cku00

 その正体に気付いた菜々は叫んだ。卯月の身長の1.5倍はあるであろう大きなカニは、卯月に合わせるようにダブルピースを決めている。いや、こいつの場合常にダブルピースだ。
 菜々と千佳の視線が、卯月の後ろに向いていることに気付いた卯月が、笑顔で言った。

「私の友達ですっ!」
以下略



28: ◆2YxvakPABs[saga sage]
2015/05/26(火) 22:35:49.47 ID:6BW4cku00

「うーん、まぁ気にしても仕方ないですね」

 菜々は考えるのをやめた。いくら考えても、菜々にとっては、魔女から出てくるのはアイドルカードで、炎とかの魔法は標準装備なのだ。
 昔の事を考えても仕方がない。
以下略



29: ◆2YxvakPABs[saga sage]
2015/05/26(火) 22:36:53.59 ID:6BW4cku00

――*――*――*――



以下略



30: ◆2YxvakPABs[saga]
2015/05/26(火) 22:38:05.84 ID:6BW4cku00

 突如、響き渡る魔女のような声。その出処は、この広場全体に響きわっ立っていて、声で出処がまるで分からない。
 菜々と千佳はキョロキョロと視線を動かすが、それらしきものはまるで見当たらなかった。
 どこに隠れているにしても、ここは広場。姿を隠せるところなどどこにもない。目を凝らしてよく見ても、全然わからなかった。

以下略



31: ◆2YxvakPABs[saga sage]
2015/05/26(火) 22:38:51.56 ID:6BW4cku00

 捕まえるような手の動きを、時を止めながら回避する菜々と千佳。時を止める能力がなければ、今頃捕まっているだろう。

「にょわにょわにょわにょわーーーーーーー」

以下略



32: ◆2YxvakPABs[saga sage]
2015/05/26(火) 22:39:34.34 ID:6BW4cku00

「前のことなので、もう大丈夫です」

 ありすは、特に気にしていないと言わんばかりにさらりと答える。やけにさっぱりしていて、相変わらず、子供らしくない子供だと菜々は感じた。
 童話の中の住人のような見た目の割に、彼女自身は童話を読み聞かせる母親のような雰囲気だ。なんというか、見た目と中身が釣り合っていない。
以下略



33: ◆2YxvakPABs[saga sage]
2015/05/26(火) 22:40:20.15 ID:6BW4cku00

 逃げ出すわけだ。

 菜々はありすへの同情を隠せない。菜々よりもよっぽど被害者だ。
 菜々は軽はずみで言った冗談が叶ってしまったというから、まだ自分の責任だと思えるが、彼女の方は解釈がネジ曲がっているだけにたちが悪い。
以下略



34: ◆2YxvakPABs[saga]
2015/05/26(火) 22:41:23.86 ID:6BW4cku00

 ほぼ逆ギレだった。恥ずかしいのか、ありすの顔が少し赤いような気もする。
 ありす自身、自分より大きい敵と闘うのは初めてだったのかもしれない。

「ありすちゃん、もっと大きくなれないの?」
以下略



71Res/166.56 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice