過去ログ - 艦隊これくしょん 〜艦これ〜  Bright:金剛
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241: ◆li7/Wegg1c[saga]
2015/11/05(木) 00:35:51.65 ID:Sa6I0Dlz0

電達が夕飯を食べていた頃、大井は風呂から上がり自室へと戻っていた。

彼女(と北上)の部屋には、各所に教育論についての本や、訓練についての本、雑学本などが至るところに積まれていた。

もっとも最近は舞鶴にいることのほうが多く、その本はどれも埃を被っていた。

それとは対称的に、壁のあちこちに掛けられた、額に入れられた北上と大井のツーショット写真だけは綺麗に掃除されており、塵一つ見られなかった。

「北上さん…」

髪を乾かしながら、大井はうっとりした表情で、自身の隣に写るおさげの少女・北上の笑顔を見つめた。

「北上さん、早く会いたいなぁ…」

北上は大井と同じく球磨型軽巡洋艦の艦娘で、『親友であり姉妹でもある』大井と並んで魚雷のエキスパートとして知られていた。

「気まぐれな性格だが根本的にはいいヤツだクマ」とは姉の球磨の評。

現在は大井と離れ、東北地方に新たに建設される基地の警護のために深海棲艦の哨戒任務にあたっていた。

彼女が恍惚とした表情で北上の写真を見ていると、机の上に部屋にあった携帯電話が鳴った。

北上さんとの楽しい時間を邪魔するなんて…。大井は舌打ちしたがすぐに思い直して電話を手に取った。

受話器から少女の声が聞こえた。北上と一緒に出撃した艦娘からだった。

「はい、こちら大井です。あら、お疲れ様。北上さんに意地悪されてない?」

だが、直後受話器から放たれた言葉が一瞬で彼女を凍りつかせた。




「…え、北上さんが…?」





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