過去ログ - 艦隊これくしょん 〜艦これ〜  Bright:金剛
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261: ◆li7/Wegg1c[saga]
2015/11/05(木) 01:14:37.10 ID:140hjPes0


その日の夕方、金剛と比叡が退院して鎮守府に戻り、祥鳳と大鯨もその手に大量の秋刀魚を抱えて戻って来た。

当然、その日のメニューは秋刀魚となった。食堂全域に焼き秋刀魚の香りが充満し、窓をすべて開けないと匂いが篭るくらいだった。

食卓に並べられた数々の秋刀魚料理を見て、金剛は目を輝かせた。

「Oh! 比叡、サンマデース! Deliciousな秋刀魚デース! 10年ぶりネ! Long time no seeデース!」

「お、お姉さま。食べ方汚いですよ…」

夢中で秋刀魚をつつく金剛に比叡は苦笑した。

金剛は秋刀魚は好きだがその性格のためか骨取りなどの細かい作業はやや苦手で、皿には骨が散逸していた。

逆に比叡は長年両親や伊吹に叩き込まれた食事マナーが身体に染み渡っているためなのか、彼女の皿には鮮やかなほど綺麗に取り除かれた骨が並んでいた。

「金剛さん、本当に秋刀魚がお好きなんですね。ほら。暁も、ちゃんと好き嫌いしないで食べなさいね?」

「うぅ…」

「あらあら。好き嫌いしてちゃ、立派なレディーにはなれないわよ?」

「だ、大丈夫だもん! 暁はちゃんと食べれるもん!」

「がんばるのです!」

暁は魚が少し苦手だったが、祥鳳と如月にそう言われ、末っ子の電にまで応援されては引き下がるわけにはいかなかった。

なんとか頑張って骨を取り秋刀魚を食べたのだった。

北上と大井も秋刀魚に目を輝かせていた。北上は和食や伝統ある歴史的建造物などが好きだった。本人曰く、「侘び寂びがあっていいよねー」とのことだ。

「サンマかー。うまそうだねー」

「やっぱり秋刀魚は塩焼きが一番ですね、北上さんっ!」

「あー大井っち。あたし秋刀魚の骨取り苦手だからおねがいねー」

「えぇ、喜んで!」

大井は嬉々として秋刀魚の骨を取り除き、箸で北上の口に秋刀魚の肉を持っていった。まるで新婚夫婦のようだった。


横須賀鎮守府に平和な時間が流れた。


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