過去ログ - 【俺ガイル×ゆ虐】やはりゆっくりに償いを求めるのは間違っている
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1
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◆xgvIN1yLiQ
[saga sage]
2015/05/30(土) 22:18:57.65 ID:O3hB6i2b0
【前編 〜償い〜】
とある日曜日、
いつもの公園、いつもの道、
私は愛犬サブレとお散歩を楽しんでいた。
青々とした葉っぱで彩られた沢山の木々と、
少し汗ばんだ私のTシャツが、夏の訪れを感じさせてくれる、
そんな日だったと憶えている。
「サブレ、ちょっとここで待っててね、お水買ってくるから」
手に持っていたリードを近くのベンチに結びつけ、
自販機に向かう。
いつも散歩の時に持ち歩いている水筒は、
どうやら私のお家の玄関でお留守番をしているみたい。
ポケットからサイフを取り出し、
100円玉と10円玉を探していたその時だった。
「ゆぅぅぅ! ゆっくりしていってね! ゆっくりしていってね!!!」
澄み渡った空気の中に、間の抜けた叫び声が響いた。
――そう、これが私と"ゆっくり"との出会い、だった。
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2
:
◆xgvIN1yLiQ
[saga sage]
2015/05/30(土) 22:20:12.89 ID:O3hB6i2b0
【説明】
・前編 〜償い〜
結衣視点で進行
以下略
3
:
◆xgvIN1yLiQ
[saga sage]
2015/05/30(土) 22:22:22.20 ID:O3hB6i2b0
「――サブレ? 何やってるの?」
リードを結んだ時には気づかなかったけど、ベンチの下に大きめのダンボールが横たわっていた。
遠目に見る限り、サブレはその中の何かとじゃれあっているように見える。
以下略
4
:
◆xgvIN1yLiQ
[saga sage]
2015/05/30(土) 22:23:40.17 ID:O3hB6i2b0
バスケットボールくらいの大きさ、
金髪に黒いとんがり帽子、
その隣には、同じ大きさくらいの黒髪に赤いお飾り、
そしてその2匹をそのままソフトボールくらいの大きさにしたような、計4匹の生首のような生き物が、
ダンボール箱の中で身を寄せ合っていた。
以下略
5
:
◆xgvIN1yLiQ
[saga sage]
2015/05/30(土) 22:24:51.54 ID:O3hB6i2b0
まりさ「ゆっ!? にんげんさん!?」
れいむ「ゆゆっ!?」
「うん、大丈夫? ケガは無い?」
以下略
6
:
◆xgvIN1yLiQ
[saga sage]
2015/05/30(土) 22:27:11.46 ID:O3hB6i2b0
「えっと、まりさ、れいむ、まりちゃ、れいみゅ、驚かしちゃったみたいでごめんね、私達はもう行くから」
まりさ「まったくだぜ! ゆっくりをゆっくりさせないにんげんさんははやくどっかにいってね!」
れいむ「いますぐっ! でいいよ!」
以下略
7
:
◆xgvIN1yLiQ
[saga sage]
2015/05/30(土) 22:28:06.53 ID:O3hB6i2b0
「ひっ!?」
眼球から飛び出した目玉。
潰れたお腹。
以下略
8
:
◆xgvIN1yLiQ
[saga sage]
2015/05/30(土) 22:29:26.55 ID:O3hB6i2b0
頭の上にはてなマークが見えるような、そんな表情をしている4匹。
伝わらなかったかなと思って、もう一度尋ねる。
「このダンボール箱の裏で死んでいる2匹は、あなた達の家族なの?」
以下略
9
:
◆xgvIN1yLiQ
[saga sage]
2015/05/30(土) 22:31:04.61 ID:O3hB6i2b0
「ごめんなさい、わたしどうすれば……」
サブレがこの家族達に酷いことをした、と分かった瞬間。
思わず、ヒッキーが交通事故にあった時のことを思い出し、
以下略
10
:
◆xgvIN1yLiQ
[saga sage]
2015/05/30(土) 22:31:49.34 ID:O3hB6i2b0
まりさ「まずは! まりささまにふさわしい! りっぱなおうちをよういするんだぜぇぇぇ!」
れいむ「あまあまっ! たくさんのあまあまもよういしろぉぉぉ!」
「わかった……でもわたし、あなた達がどんなお家に住みたいかとか、あまあまが何かわからないから、教えてくれるかな?」
以下略
11
:
◆xgvIN1yLiQ
[saga sage]
2015/05/30(土) 22:32:31.67 ID:O3hB6i2b0
由比ヶ浜家
家についた私は、
水気を取るついでに汚れを落としてあげることにした。
以下略
12
:
◆xgvIN1yLiQ
[saga sage]
2015/05/30(土) 22:33:45.85 ID:O3hB6i2b0
ドライヤーとタオルで乾かしてあげた後は、
使っていない大きめの衣装ケースをこの子達のお家に仕立て上げる事にした。
毛布を衣装ケースの底に詰め込んでいるところで、
携帯のメール着信音が流れる。
以下略
13
:
◆xgvIN1yLiQ
[saga sage]
2015/05/30(土) 22:34:19.62 ID:O3hB6i2b0
「お家、できたよ」
そう伝えて4匹を抱え自分の部屋に入り。
完成した衣装ケースのお家を見せてあげる。
以下略
14
:
◆xgvIN1yLiQ
[saga sage]
2015/05/30(土) 22:34:45.91 ID:O3hB6i2b0
「どうしたの?」
――と尋ねた瞬間
以下略
15
:
◆xgvIN1yLiQ
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2015/05/30(土) 22:35:21.56 ID:O3hB6i2b0
「……ゆっくりぷれいす? つまりおうちってこと?」
まりさ「そうだぜ! もうここはまりさたちのおうちなんだぜ!」
「うん、そのつもりでコレを用意したつもりなんだけど?」
以下略
16
:
◆xgvIN1yLiQ
[saga sage]
2015/05/30(土) 22:36:07.37 ID:O3hB6i2b0
どうやらまりさとれいむにとっての"ゆっくりぷれいす"は、
衣装ケースのお家ではなく、私の部屋全体を言っているということがわかった。
いろいろ説明しようと思ったけど、疲れきった今の私には、
もうそんな元気は残っていなかった。
以下略
17
:
◆xgvIN1yLiQ
[saga sage]
2015/05/30(土) 22:36:50.00 ID:O3hB6i2b0
まりさ「ゆびびびびぃぃぃぃぃ……ゆごごごごぉぉぉぉぉ……」
れいむ「ゆぎぎっ! ゆぎりぎりぎりぎりぎりっ!!!」
まりちゃ「ゆひぃ、まりちゃは、ちじょうさいきょうっ、なんだ、じぇ……」
以下略
18
:
◆xgvIN1yLiQ
[saga sage]
2015/05/30(土) 22:37:19.26 ID:O3hB6i2b0
翌朝
携帯にセットしたアラームがリビングに鳴り響く。
私はハッとして飛び起きた。
以下略
19
:
◆xgvIN1yLiQ
[saga sage]
2015/05/30(土) 22:37:51.90 ID:O3hB6i2b0
「おはよう! 起きて! みんな!」
ゆっくり一同「ゆぴぴ……、ゆぴぴ……」
以下略
20
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/05/30(土) 22:38:10.95 ID:bE8pQ97mo
>>3
時間惜しいな
21
:
◆xgvIN1yLiQ
[saga sage]
2015/05/30(土) 22:38:32.82 ID:O3hB6i2b0
放課後 奉仕部
「――って言うことがあったの」
以下略
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