20: ◆KBU2gmJaeI[saga]
2015/05/31(日) 13:05:37.19 ID:BddpLKq50
「――――」
言葉を失う。
提督さんが好き? 誰を? ――私を?
そのことを理解すると、次第に視界がぼやけて、うるんでいく。
自然と頬を涙が伝う。
言わなきゃ。言わなきゃいけない。
私の気持ちを。本音を。
私のせいで困惑している、大好きなこの人に向けて。
「――はい、喜んで」
私がそう言うと、彼はちょっとだけ目を見開いてから、笑いだす。つられて、私も笑ってしまう。
彼はケースに入っていた指輪を手に取った。
私は左手を差し出す。
そして、その薬指に幸せの証がはめられた。
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