6: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2015/05/31(日) 14:39:46.83 ID:Ee1SgV6S0
「国産牛タン塩焼き定食か……。ちょっと高い気もするけど、これにするの!」
値段は少しばかり張るが、帰国して最初の食事だし、大仕事を終えた開放感から奮発することに決めた。
7: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2015/05/31(日) 14:40:57.50 ID:Ee1SgV6S0
「塩焼き御膳一つですね」
伝票に注文を書き、店員がそれをテーブルの伝票受けに入れる。
8: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2015/05/31(日) 14:41:57.41 ID:Ee1SgV6S0
「まぁいっか」
過ぎた事を悔やんでも仕方がないと、水を手に席へ戻る。
ふと、帰国の報告をプロデューサーにしていない事を思い出し、再び携帯電話を取り出した。
9: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2015/05/31(日) 14:42:57.76 ID:Ee1SgV6S0
控えめな文を打ち込み、送信ボタンを押す。
送信が完了した所で、先程の店員が定食を運んできてくれた。
「お待たせいたしました、国産牛タン塩焼き御膳です」
10: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2015/05/31(日) 14:43:39.85 ID:Ee1SgV6S0
「牛たんはこちらのネギ塩ダレを付けてお召し上がりください」
角皿の上に乗っているのは牛たんだけではなく、小さな鉢にネギ塩ダレが、その隣には茶色の何か。
さらにその隣には白菜の浅漬が慎ましやかに乗せられている。
11: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2015/05/31(日) 14:45:31.42 ID:Ee1SgV6S0
まずはメインの牛たんを、塩ダレに付けずにそのまま一かじり。
「あ〜むっ……んむっ……んぐっ……ん〜〜〜!! ほいひいの〜!」
12: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2015/05/31(日) 14:46:30.75 ID:Ee1SgV6S0
テーブルの端に置かれた、とろろ用のタレを取る。
とろろにさっと垂らし、軽くかき混ぜ麦飯の上にぶっかける。
タレの色味が混じったとろろが、お椀の中でどろりと広がっていく。
13: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2015/05/31(日) 14:47:23.88 ID:Ee1SgV6S0
「あぐっ……あむっ……ずぞぞ……んぐっ……ん〜〜……ひやわへなの〜……」
もちもちとした弾力のある麦飯の食感と、とろろが牛たんとご飯を包み込み、なおかつそこにタレの味が加算されている。
様々な味が交じり合い、しかも一つ一つがぶつかり合ったりせず、上手い具合に調和がとれていた。
14: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2015/05/31(日) 14:48:25.67 ID:Ee1SgV6S0
まずはスープ。
透明度の高いスープは、中に細長く切った白髪ネギと小さなお肉が入っているのが見える。
また、表面には胡椒が浮かんでいた。
15: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2015/05/31(日) 14:49:54.44 ID:Ee1SgV6S0
続いて白菜の浅漬に箸を伸ばした。
付け合せというには、少し量が多く乗せてある。
「あむっ……はむっ……は〜〜。こういうのでいいのこういうので」
16: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2015/05/31(日) 14:51:37.81 ID:Ee1SgV6S0
どれも美味しいのだが、流石に喉が渇く塩辛さだったので、リセットついでに水をコップの半分ほど飲む。
一息ついた所で別鉢によそわれたそぼろへ。
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