172:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/10(月) 00:36:33.33 ID:JvL7p5r+0
矢矧「番頭さんは初め、直せるかどうか解らないって言ったのよ」
摩耶「そ、そうだけどよ……でも絶対直すって」
矢矧「でも万が一、直せなかったらどうするの?番頭さんのこと、責める?」
摩耶「それは……」
矢矧「だったら素直に新しいものを手配したほうがいいわ。直ったとしても何かしらのトラブルは起きるかもしれない。……それで死んじゃったら元も子も無いのよ?」
いつもの様子と違った矢矧さんに摩耶ちゃんはついに言葉を失ってしまう。
その表情はさっき以上に暗い。
……そんな表情は見たくない。
矢矧「だから、ね?無理は言わないで新しいのを」
「直すよ」
言葉を遮ったことで、矢矧さんの貫くような視線が僕に刺さる。
だからといって怯むわけには行かない。
「新しいものだってトラブルの可能性はある。むしろ最近の物資不足、補給体制を見ればその可能性は高い」
「それなら、ここまでボロボロになってまで動いていたものを直したほうが信頼は出来る」
矢矧「確証はないんでしょう?」
「無い。でも新品だとしても確証は無い。それにこの状況で新品がいつ来るかも解らない」
矢矧「でもそれで摩耶が死んだらどうするの?責任取れるの?」
「取る。なんなら矢矧さんの手で八つ裂きにしてくれても構わない」
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