313:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/12(月) 23:29:53.86 ID:SNPjlWVU0
「私も構いません」
提督の前だし、言葉を崩すのもどうかと思い敬語で話す。
だけど矢矧さんは、聞こえないとばかりに薄く笑って首を傾げた。声、小さくないはずなんだけどな。
「私も構いません」
矢矧「私?」
……ああ、そういうことか。
矢矧さんは敬語を使うなと言外に言ってるんだ。
ちらりと提督の方を見て、提督の存在でしゃべれないということを伝えたが、矢矧さんは薄い笑みを浮かべたままだ。ちょっと怖いっす。
そんなの関係ない、言葉を崩せと。そういうことなんだろう。
提督もどうしたのかと僕達の様子を見ている。でも大した事ではないというのを解っているのか矢矧さんを諌めない。その証拠に若干笑っている。
もうやだこの鬼畜コンビ。
「……大丈夫だよ」
矢矧「うん♪ありがと。番頭さん」
観念して言葉を崩すと、矢矧さんは満足気に笑って頷いた。
その笑みはいつもの悪戯っぽい笑みでなくて、なんというか、無邪気なものだった。
616Res/599.30 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。