320:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/19(月) 00:57:28.64 ID:+VboOMoR0
瑞鳳「お待たせ〜。用意できたよ」
ちょうどいいタイミングで瑞鳳さんから声が掛かる。助かった。ほんとに。
二人の視線から逃げるようにして受け取り口へ向かう。
「……四つ?」
瑞鳳さんが用意した朝食は四つだった。
どうして四つなんだ?今は三人しかいないのに。
瑞鳳「え?摩耶ももうすぐくるんでしょ?」
でも摩耶ちゃんはさっき鬼畜の攻撃に逃げてしまった。
あの状態ですぐに戻ってくるとは思えないんだけど。
矢矧「大丈夫。あの子なら……戻ってくるわ」
なんでちょっとシリアス調の顔なの?というか元はといえばあんたが原因じゃないすか。
胡乱気に矢矧さんに見つめると、真面目な顔を一転して崩し、小さく微笑んだ。
その微笑みは今まで見たことのない、慈しむような優しい、綺麗な笑顔だった。
矢矧「だってお腹すいてるもの」
そんな笑顔から飛び出す言葉はとても似つかわしくない言葉だった。
なんとなく肩透かしをくらう。……やっぱり名に考えているかよくわからない。
ただ、いぢっただけでは終わらせない優しさがある人ではあるんだろう。
じゃあはじめから優しくしてくださいよ。
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