319:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/19(月) 00:54:39.38 ID:+VboOMoR0
提督「仲良いな。お前ら」
そこで提督が面白いようなものを見たようにニヤニヤと笑いかけてきた。
「そんなんじゃ」
矢矧「それはそうよ。だってお友達ですもの」
とっさに否定しようとしたところで、矢矧さんが言葉を重ねてきた。
言葉を崩してはいるけど友達になった覚えはないんだけど……。
矢矧「ね?番頭さん」
そんな僕の思いを見透かしたかのように矢矧さんは僕に首を傾げてきた。
「そ」
矢矧「ね?」
そうでもないと言おうとしたところで矢矧さんに潰される。
何なんだと矢矧さんに視線を移すと、矢矧さんは変わらず笑っていた。
けれどその笑顔は先ほどまでの笑顔とは違い、どこか薄ら寒さを感じさせた。笑っているけど笑っていない。まるで笑顔を顔に貼り付けているような。おっかねぇ。
……まぁいいか。言葉だけなら。
決して矢矧さんの雰囲気に負けたとかそういうのではない。すみません負けました。
「……そうですね」
しぶしぶと言葉を吐き出す。
それを聞いて矢矧さんは満足げに笑った。やっぱSですやんこの人……。
提督はそうかそうかとガハハと笑いながらも、若干の哀れみの視線を向けてきた。
やめてくださいなんか惨めです。
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